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排水口のぬめりや臭いを抑制 クリナップの「排水トラップ」がグッドデザイン賞

グッドデザイン賞を受賞した「かってにクリントラップ」

 排水口の「ぬめり」はもう気にならない!

 キッチンメーカー大手のクリナップ(東京都荒川区)は16日、システムキッチン「STEDIA(ステディア)」「CENTRO(セントロ)」に標準搭載されている、排水トラップを自動洗浄する「かってにクリントラップ」が2026年度グッドデザイン賞を受賞したことを受け、都内で商品説明会を開いた。

 グッドデザイン賞の受賞は2年ぶり。併せて、審査委員が特に注目した受賞作を選ぶ企画「私の選んだ一品」にも選出された。

 

▽心理的抵抗感を解決

 キッチンの中で排水口は手入れがしにくい場所の一つ。その理由は「ぬめり」。心理的な抵抗感もあり、なかなか日常的な手入れが行き届かないのが現状だ。そこでクリナップは環境面・経済面の双方に配慮し、ぬめりに対するユーザーの心理的抵抗感を解決する必要があると考えたという。

 「かってにクリントラップ」は、排水トラップから水を噴射して渦状の水流を発生させ、トラップ内部の汚れた水を定期的に入れ替えることで、排水口のぬめりや臭いの原因となる汚れの蓄積を抑える。

 タイマー運転で約8時間おきにトラップ内を自動で洗浄してくれるため、長期不在時も清潔な状態を保つことができるのはうれしいポイント。タイマーで決まった時間以外でも手動で操作できるという。

 洗浄は水道水だけで行われ、1回の使用水量はトイレの半分以下の1・7リットル。年間の水道代は500円程度と経済面でも安心できる。

 グッドデザイン賞を審査する委員からは「見えない所まで、清潔、安心に気を配る日本人ならではの発想である」と評価された。

標準搭載されているシステムキッチン「STEDIA」

 

▽予想以上の搭載率

 クリナップは、グッドデザイン賞の情報発信の拠点となっている東京・丸の内のGOOD DESIGN Marunouchiで「かってにクリントラップ」を“お披露目”した。

 同社は、デザインのポイントは(1)強い薬品を使わず、渦状の水流による定期的な洗浄動作でぬめりを抑制(2)タイマーにより洗浄忘れや操作の手間を解消(3)高機能を維持しつつ従来品と同じ部品数で手洗いしやすいシンプルな形状、の3点と解説。

 開発にあたっては、排水口内の水圧や、水が当たる角度などで試行錯誤が続き、いまの形にたどり着いたという。

 開発企画部機器開発課の松本健太郎係長は「目に見えないところまで気を配るのが開発のこだわり。そこを評価してもらえてうれしかった」と受賞を喜んだ。同部デザイン課の境田絵美さんは「対面キッチンが増えている中、リビングに排水口の臭いが広がるという課題があり、その解決にもなります」と説明した。

 同社は「排水トラップを掃除する意識やキッチンでの臭いは排水トラップに一因があるという概念が、そこまで一般化されていないなかで、共感し評価してもらえたのはうれしい。現在は対象のシステムキッチン購入者の約3割が『かってにクリントラップ』を選んでくださっています」(松本氏)と予想以上の搭載率に驚いている。

商品を説明する開発企画部の境田絵美さん(左)と松本健太郎さん

▽1484件がグッドデザイン賞受賞

 グッドデザイン賞は1957年に創設。社会や生活を良くする優れたデザインを毎年表彰する日本最大級のデザイン賞で、書類による1次審査と現品を審査する2次審査を経て受賞対象が決定する。

 26年度は4月1日に募集開始。5111件が審査対象となり、最終審査を経て1484件がグッドデザイン賞を受賞。15日に発表が行われた。

 受賞した作品が一堂に会する「G展・2026年度グッドデザイン賞受賞展」が10月31日から11月4日まで、東京ミッドタウンで開催される。

 

 

 

 

 

  • グッドデザイン賞を受賞した「かってにクリントラップ」

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