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人間味あふれるマコンデ彫刻の魅力 見て、触れて、感じる彫刻の美術館

 遠く離れたアフリカの地に生きる人々の、たくましい営みが見えてくるような彫刻が並ぶ。アフリカ・タンザニアのマコンデ族によるアフリカ黒檀(こくたん)彫刻を中心に、多様な造形芸術を紹介している三重県のマコンデ美術館(合資会社マコンデ美術館・三重県伊勢市)で、企画展「マコンデ彫刻 ビナダム展 ―アフリカに生きる人々の姿」が11月21日(土)~2027年2月14日(日)まで開催される。

 東アフリカの豊かな文化を背景に、マコンデの人々が生み出してきた独自の木彫芸術の中から、「ビナダム(人間)」を主題とする作品群に焦点を当てる。スワヒリ語で「人間」を意味する「ビナダム」に刻まれているのは、特別な英雄や神話の神々ではなく、日々の暮らしをひたむきに生きる名もなき人々の姿。大地を耕す人、重い荷を運ぶ人、そして顔を寄せ合って語らう人々。重厚なアフリカ黒檀から彫り出された力強く大胆な造形の中には、人間の営みに対する彫刻家たちのどこか温かで、深いまなざしが宿っている。

 マコンデ彫刻といえば、精霊(シェタニ)や抽象的な主題が広く知られているが、このビナダムの作品群には、当時の生活の息づかいや体温までが伝わってくるような、みずみずしく具体的な情景が広がっている。時代や国境を越えて人々の胸を打つ、普遍的な人間像の魅力を堪能できる。

 会期中の休館日は火曜日、12月31日(木)~2027年1月2日(土)。入館料は大人1000円、高校生800円、小中学生600円、幼児無料。

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