コロナ禍が一巡して再び盛り上がっているインバウンド──そうした中で、外国人が引かれている日本の伝統文化は何だろう？　クレソン（さいたま市）が外国人507人を対象に実施した日本の伝統文化についてのアンケート調査によると、日本で体験してみたい伝統文化のトップは歌舞伎だった。

　調査期間は11月24日〜11月26日、回答者507人の性別は、男性383人、女性123人、非回答1人、国籍別ではアメリカ497人、カナダ、インド、イギリス各3人、フランス1人となっている。

　歌舞伎を挙げた人の割合は16％で、以下、侍・殺陣、忍者、茶道、芸者・舞妓（まいこ）と続き、昔の日本が味わえる伝統文化が上位にランクインした。また、日本の伝統文化をどのような場所で体験したいか質問すると、1位は歴史的な建造物や寺院で17％の人が挙げている。寺社、仏閣、城郭、武家屋敷、民家や町屋などがそれで、その時代にタイムスリップしたかのような体験できる歴史的な建造物は憧れる対象のようだ。

　一方、訪日外国人はどこからの情報を参考にしているかを探ると、トップになったのは旅行代理店やツアーコーディネーターからの情報。ネットが登場した後も、信頼されている情報源として活用されている。2位には僅差でソーシャルメディア。個人が発信したさまざまな情報をもとに、旅行の計画を立てる人も多い様子がうかがえる。