島と島、人と人とをつなぐ歌 【アイランダー通信〜離島から考える 公益財団法人日本離島センター 広報課長 森田朋有】
「しまのうた」と聞いて、皆さんはどんな曲を思い浮かべますか?きっと、奄美や沖縄の島々のいわゆる「島唄」であったり、『島人ぬ宝』(BEGIN)や『島唄』(THE BOOM)などを想像する方が多いのではないでしょうか。これらの歌を知らなくても、なんとなく「南の(島の)メロディ」を想起される人も多いように思います。
「日本は島国」とは、よく使われるフレーズですが、その数は北から南まで1万4千島以上にのぼります。そのうち人が住む島は420島ほどで、その一つ一つに皆さんが住む町・地域と同じように、歴史や文化、自然があります。
そんな多種多様な島々をつなぐ歌を作りたい。できれば老若男女を問わず、東西南北どこに住んでいても自分の故郷を思い浮かべながら、世代を超えて歌い継がれていくような曲にしたい――。日本離島センターでは、そんな想いを持って「しまのうた」を制作しました。
今回、楽曲制作をお願いしたのは、シンガー・ソングライターの半﨑美子さんです。半﨑さんは、ご自身の曲「お弁当ばこのうた〜あなたへのお手紙」がNHKみんなのうたに採用されたり、「地球へ」が小学5年生の音楽の教科書(教育芸術社)に掲載されたほか、さまざまなアーティストへの楽曲提供など、幅広くご活躍されています。ご出身は札幌市ですが、利尻島にルーツを持ち、北海道利尻富士町や島根県知夫村の観光大使を務めるなど、島との関わりも深い方です。
半﨑さんによると、「しまのうた」の制作にはとても苦労したそうです。例えば、「暖かい」や「三味線」などの自然・文化的な特徴を歌詞に入れてしまうと、どうしても特定の地域をイメージしてしまうし、曲調にも注意が必要で、試行錯誤の連続だったと言います。そんな中、「島」とはどういう存在なのか問い直した時、まさに「海に浮かぶ星のようだ!」と、思い至りました。
そのようにして完成した「星なる島よ」には、空に瞬く星々のように、海に輝く島々の姿が描かれています。「波のリズムに息をする」「持ち合い 計らい 分かち合う」など、普遍的な島の価値が記された歌詞はもちろん、子どもから大人まで誰もが歌える旋律にも注目し、耳を傾けて、ぜひ口ずさんでいただきたい! 楽曲は日本離島センターのウェブサイトから視聴可能です。譜面も取得できるので、学校の音楽の時間や合唱クラブなどで歌っていただけたら幸いです。カラオケDAMでも配信されているのでご利用ください。
星なる島。そんな島々が構成する日本。きっと、そこに住む私たち一人一人も星なのだと思います。その一つ一つは小さな光でも、それぞれが結びつけば一等星となる。「星なる島よ」が、島と島を、人と人とをつなぐ歌となれば嬉しいです。
日本離島センターとは?
離島振興の推進を目的に1966年に設立。今年2月に設立60周年を迎えた。現在、北海道礼文町から沖縄県与那国町まで、離島振興関係5法の対象有人島を有する全国136市町村で組織している。広報宣伝、研修活動、島づくり活動への助成事業などを展開。全国の島々が一堂に会するイベント「アイランダー」の開催をはじめ、季刊の雑誌『しま』や、離島に関する各種データを掲載する『離島統計年報』などを発行している。
【KyodoWeekly(株式会社共同通信社発行)No.18からの転載】
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