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AIを使うから“使いこなす”へ デジタル技術分かるリーダーを 工学院大の建築人材養成講座

AI技術を使いこなせる建築人材養成講座を今秋開く工学院大=同大提供

 工学院大(東京都新宿区)はこのほど、人工知能(AI)など先端デジタル技術を実践的に活用できる建築人材を養成する実務者向け動画配信講座「BIM×AI建築人材リスキリングプログラム」を今秋開講する、と発表した。受講料などの詳細は7月下旬に同大ホームページで発表する、という。

 講座は全14回。1~6回は基礎編でBIM(ビム、建物情報を一元管理する3Dデジタル設計手法)とAIの基礎などを学び、応用編の7~13回では建築設計業務でのAI活用や設計・構造・設備・施工の連携、画像認識などの先端技術を学習する。最後の14回は講座のまとめで学習内容を総括する。

 建築業界ではBIMやAIなど先端デジタル技術の導入が加速し、定型作業の効率化を一定程度実現している一方で、こうした先端技術や蓄積した建築データを有効活用して、熟練者の知識・経験の伝承を促進したり、デジタル技術やAIの限界を認識して、AIと人と作業の在り方や組織全体の業務における位置付けを総合デザインできる「デジタルプロデューサー」のような存在が必要になっている、という。

AIの活用例=工学院大提供

 

 このような背景を踏まえ、工学院大は、AIなど先端デジタル技術を理解し使えるだけでなく、それらの技術の限界をわきまえた上で、組織で対応すべき建築実務、プロジェクトをAIなどのデジタル技術を最大限活用してうまく切り回せる実務リーダー、プロジェクトマネジャーなどの養成を目指すという。最終的にはAIなど先端技術を使いこなせる“最強の経営者”もしくは“経営者の懐刀的リーダー”の誕生につなげたいとしている。

 また工学院大は今回の養成講座のため、建築と情報の両学部が連携する「デジタル構築環境研究センター」を新設。建築、情報両分野の研究者や実務家が所属し、講座内容の開発や建築業界におけるAI・情報技術の利活用促進などに向けた横断的な研究を行うという。

工学院大内に設置されているデジタルツインラボ(上)、BIMで制作した競技場の3Dモデル(下)=同大提供

 

 工学院大の担当者は「建築業界ではAIやBIMを扱える人材は増えつつあるが、AIの仕組みや限界を理解した上で、BIMによって蓄積された建築情報を個々のプロジェクトや組織全体の判断に結び付けて考えることができる人材は不足している。特にAIとBIMを統合的に理解し、建築実務、プロジェクトマネジメント、経営判断に結び付けられる人材は限られている。本講座はAIの構造や限界を理解し、建築情報を正しくデジタル化し、実務や組織運営の中でどう活用するかを判断できる人材の育成を目指している」とコメントしている。

  • AI技術を使いこなせる建築人材養成講座を今秋開く工学院大=同大提供

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