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未利用梨でつくった「梨ピューレ」  地元中学生もパッケージ制作で参加し、かすみがうら市のふるさと納税返礼品に

main 年間を通して果樹栽培の盛んな茨城県かすみがうら市。梨もその1つ。市場に多くの梨を供給する一方で、形が悪かったり傷があったりなどの理由で出荷されない未利用の梨がある。特に一番収穫量の多い品種「豊水」においては、栽培の過程で果肉が軟化する「蜜症」と呼ばれる症状が出ることがあり、食べるのには問題がないものの、シャキシャキとした食感が劣るため出荷できず廃棄せざるを得ないケースも多いことが課題になっている。この課題の解決を目指し、同市は、産学官連携で未利用梨を利用した「かすみがうら梨ピューレプロジェクト」に2022年から取り組んできた。

 市内約40軒の梨農家から集めて選別した梨を、同市内の企業により市外の加工工場に運び、砂糖や保存料、着色料、香料などの添加物を含まない梨100%のピューレに加工。商品化に当たっては、地元中学生もパーケージ制作で参加。市内の霞ヶ浦中学校、下稲吉中学校、千代田義務教育学校の3校の美術部の中学生がフードロスや地域の果樹園の様子を捉えて筑波大生のアドバイスのもと、パッケージデザイン画を描き、商品の顔となる商品ラベルを製作した。そして誕生した「みんなでつくったかすみがうら市の梨ピューレ(250g)」が、同市のふるさと納税返礼品に加わった。ふるさと納税返礼品総合ポータルサイト「さとふる」では、すでに受け付けが始まっている。

 ふるさと納税の返礼品概要は、「みんなでつくった梨ピューレ250g×2個セット」 (寄付金額5000円)、「みんなでつくった梨ピューレ250g×2個と梨約3kgセット」(同1万5000円)。梨ピューレは、常温保存が可能。飲料のベースとして利用できるほか、菓子の原料やドレッシングにも。肉の漬け込みでは肉質が柔らかくなるなど、年間を通して使える。

市内の霞ヶ浦中学校、下稲吉中学校、千代田義務教育学校の3校の美術部の中学生が商品ラベルを製作
市内の霞ヶ浦中学校、下稲吉中学校、千代田義務教育学校の3校の美術部の中学生がパッケージデザイン画を製作

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