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はばたけラボ連載 未来へつなぐ 「おいしい記憶のエピソード」⑦日清オイリオ賞 「とある日のミッション?」

 未来世代のはばたきを応援する「はばたけラボ」は、2001 年に香川県で産声を上げた食育活動「子どもが作る弁当の日」を応援しています。25 周年を迎える今年、提唱者・竹下和男氏が全国から集まった「弁当の日おいしい記憶のエピソード募集」の応募作品を通じて、子どもたちのみずみずしい成長を伝えます。本企画は、本サイトと連動してお届けします。 

弁当の日おいしい記憶のエピソード2025 日清オイリオ賞を受賞した「とある日のミッション?」
 今田 優実(村山市立楯岡小学校5年) ※学校・学年は受賞当時

 

 リビングにあったお母さんからの挑戦状。「今日の夕ごはんのおかずを、兄妹3人力を合わせて作ること!さあ楽しい1日の始まりだ☆」。こんな挑戦状をわが子に書ける親も、受け取ってワクワクする子どももすてきです。これまでの親子の触れ合いの中で、子どもが「生きる力」を育んできているからです。その確認をしてみましょう。

 とり肉を切りはじめたとき、優実さんは「あれっ」と思いました。お母さんがとり肉を簡単に切っていたのに自分でやってみると難しかったのです。つまり、お母さんがとり肉を切る動きを観察して記憶していたということです。たぶん、とりの皮のかたさに驚き、脂のぬめりに手こずったのでしょう。それは見ただけでは分からないのです。そこで思うのです。「お母さんはすごいや」。苦戦は続きます。とり肉に下味をつけるとき、衣をつけるとき、揚げるとき。お母さんがしていた場面を思い出してがんばったのに、出来上がったからあげの味見をしてみると「カリカリしていない」のです。レシピの再チェックをして、自分で「二度揚げ」を見つけました。中はジューシーなのに外はサクサクのからあげの秘密はそこにありました。外をサクサクまで揚げて、なおかつ中をジューシーに保つためには一度取り出して、余熱で中に火を通す時間をとることが有効なのです。「お母さんのからあげみたい」は最高の褒め言葉なのです。そして「ケチャップの酸味と甘み」「マヨネーズのまろやかさやコク」という表現は、小学生レベルを超えています。

 自分が作った料理を食べて喜んでもらう体験をした優実さんは、もう次のミッションを待ち焦がれています。台所で個性の土台が育っています。その背景に、お母さんへの感謝の気持ちがあります。家族はこうありたいね、と感じさせていただきました。

 

 「弁当の日おいしい記憶のエピソード募集」作品受け付け中です。詳しくは、はばたけラボサイトをご参照ください。 

 竹下和男(たけした・かずお)/1949 年香川県出身。小学校、中学校教員、教育行政職を経て 2001年度より綾南町立滝宮小学校校長として「弁当の日」を始める。定年退職後 2010 年度より執筆・講演活動を行っている。著書に『“弁当の日”がやってきた』(自然食通信社)、『できる!を伸ばす弁当の日』(共同通信社・編著)などがある。 

 

 #はばたけラボは、未来世代が思い切りはばたける環境づくりに取り組む共創プラットフォームです。企業・学校・地域とともに多様な取り組みを未来へつなげ、そのはばたきを支えるためにパートナー企業であるキッコーマン、クリナップ、クレハ、信州ハム、全国農業協同組合連合会、日清オイリオグループ、雪印メグミルク、アートネイチャー、ヤンマーホールディングス、ハイセンスジャパン、ミキハウスとともにさまざまな活動を行っています。 

 

  • 弁当の日おいしい記憶のエピソード2025 日清オイリオ賞を受賞した「とある日のミッション?」  今田 優実(村山市立楯岡小学校5年) ※学校・学年は受賞当時

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