桃太郎は正義のヒーロー?それとも盗賊? おなじみの昔話で自分の価値観を問い直す思考実験の本が登場

『もし桃太郎が盗賊だったら 脳を鍛える!昔話の思考実験』書影
悪い鬼を退治して宝物を持ち帰った桃太郎は、正義のヒーローなのか、それとも宝を奪った盗賊なのか――。誰もが知っている昔話を、いつもとは違う視点から考えてみると、自分でも気付かなかった価値観が見えてくるかもしれない。
思考実験を通じて論理的思考力を鍛える新刊「もし桃太郎が盗賊だったら 脳を鍛える!昔話の思考実験」(北村良子著、小学館)が、10月28日に発売される。価格は1760円(税込み)。
著者の北村良子さんは、思考実験やパズルなどを通じて考える力を育むコンテンツを手がけている。代表作「論理的思考力を鍛える33の思考実験」(彩図社)は累計発行部数14万部を突破した。
今回の新刊は、昔話を題材にしたオリジナルの思考実験と、関連する著名な思考実験を合わせた全10問を収録。主人公は高校1年生の知樹と中学2年生の鈴香のきょうだいで、謎の老人に導かれながら、両親とともにさまざまな問いに向き合っていくストーリー仕立てだ。
第1章では「もし桃太郎が盗賊だったら」をテーマに、桃太郎の行動は本当に正義といえるのかを考える。さらに、街の住人全員が幸せに暮らす一方、地下室に閉じ込められた1人の子どもの犠牲の上にその幸福が成り立っているという「幸福の街オメラス」の問題も取り上げる。大勢の幸せと1人の犠牲、あなたならどちらを選ぶだろうか。
このほか、「かちかち山」を題材にした「もしうさぎがサイコパスだったら」、「一寸法師」をもとにした「もし一寸法師がペテン師だったら」、「海幸と山幸」を題材にした「もし弟が兄に下剋上を企てていたら」の3章を収録。昔話の登場人物や出来事を別の角度から捉え直すことで、物語の印象も変わりそうだ。
本書で目指すのは、唯一の正解を見つけることではない。異なる立場から考え、意見を交わし、自分なりの結論を導き出すことに意味があるという。論理的思考力、表現力、多角的視野、問題解決能力、想像力、比較力の六つの力を養うことも狙いだ。入り口はおなじみの昔話だが、ニュースや日常の出来事について「本当にそうなのだろうか」と立ち止まって考える力も身につきそうだ。
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