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阿部寛「どうする家康」で武田信玄役 特殊メークとひげの準備に「毎回3時間強」

 嵐の松本潤が主演するNHK大河ドラマ「どうする家康」の第16回が30日に放送され、“戦国最強のレジェンド”こと武田信玄役の阿部寛からコメントが届いた。

 「信玄をどのような人物と捉えて演じたか」と尋ねられた阿部は「信玄といえば、甲斐の山奥にいる、圧倒的な強さを持った武将です。家康にとってかなりの存在感があっただろうし、家康は信玄との戦いの中で戦術も人間性も含めて多くを学び、成長していくのです」と語った。

 続けて、「今回の大河ドラマの信玄の役割としては、家康にとっての超えられない壁であること。その役目を全うしたいと思っています。そして演じる上では、完璧で神がかった人というよりも、人間らしい面も出せるよう意識しています」と明かした。

 クランクイン前に、「オンデマンドで大河ドラマ『天と地と』の高橋幸治さんのをはじめ、信玄が出てくる過去作品を中心にいくつか拝見しました」と話す阿部。

 「実在した人物を演じる前には必ず行くのですが、お墓参りにも伺いました。昔は、自分が演じる武将のイメージが少しでも良くなるようにしたいという思いもありましたが、今はあくまで作品における役割をきちんと捉えて演じようと思っています」と語った。

 前回出演した大河ドラマ「天地人」(09)では上杉謙信を演じた阿部。「今回その宿敵である武田信玄を演じるのは感慨深いものがありました。あの頃からあっという間に14年たっていて驚いていますが、この14年間で培ったさらに深いものを出し切って、信玄としての役目を果たしたいと思っています」とコメント。

 当時から抱いている信玄の印象としては、「とにかく謙信と共に最強の武将。戦略家で『戦は勝ってから散るものぞ』というように、戦の前から綿密に手を打ち、知略の面でも抜群に頭がキレる人です」と話す。

 「一方、諸説あるようですが、父親からも愛情を受けられない不遇な時代があり、その後、若くして父親を甲斐から追放もしているので、相当な苦労があったと思います」と推測。

 「その苦労した時代があったからこそ、民を含め、人の気持ちも分かる人でもあったのでしょうし。人としての強さも優しさもあり、それが多くの人々を引き付ける力となったのだと思います」と語った。

 信玄の特徴的な扮装(ふんそう)やヘアメークも大きな反響を呼んでいる。

 阿部は「特殊メークと、ひげがすごいですよね。この二つの準備に、毎回3時間強かかる。朝一番で入って、その準備を経てからの芝居なので、準備はすごく大変でした。でもおかげで、圧倒的な雰囲気を作ることができました」と語った。

 松本との共演については、「芝居でご一緒したのは第11回『信玄の密約』で初対面を果たすシーンだけですが、収録前から、一緒にお芝居ができることを楽しみにしていました。家康と密約を交わすというシーンでしたが、それぞれの役割をしっかり理解して役を作っていく集中力の高い現場でした。餅が固くてびっくりしました」と振り返った。

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