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山形大学医学部(初出場)

山形大学医学部

第15回県サッカー総合選手権大会を制し、初出場を決めた山形大医学部。医科学生体育大会など各種公式戦と日程が重なるため、これまで県選手権に参加する機会が限られていた中、4年ぶり2度目の出場で天皇杯の切符を手にした。
部員(選手)は1~6年生約30人。選手が監督を兼務しており、現在はMF佐々木遼が指揮を執りながらプレーしている。経験豊富な6年生が主力。県大会決勝では7人が先発し、同じ山形大体育会との「山大対決」に競り勝って頂点に立った。
通常の練習メニューは全て佐々木選手兼監督が考案している。練習は基本的に週5日だが、5、6年生は病院実習のため平日は欠席することが多い。そのため 欠席者には筋力や走力のフィジカルトレーニングを課すなど工夫を凝らしている。また全体の練習時間は2時間半程度に設定。集中力を高め内容にこだわり、 ボールワークの合間に筋力トレーニングを取り入れるなど、佐々木選手兼監督が「短く太く」と表現する強化方針をモットーに据えている。
初出場した東北地区大学選手権大会(5月)でベスト8に進出し自信を深めた。県選手権では、準々決勝から決勝まで全て1点差で競り勝つ勝負強さをみせ た。手間暇をかけない最終ラインからのシンプルなロングボール攻撃、サイド突破が特長。FW渡辺光、FW高井諭の2トップを走らせる速攻も効いている。
セットプレーにも威力があり、サイドバックのDF水上秀也が投げるロングスロー攻撃は大きな武器。山形大体育会との決勝では再三好機を演出し、決勝点も敵陣左サイドからの水上のロングスローを起点に生まれている。
1回戦の相手は格上のブラウブリッツ秋田(JFL)。仮に勝ち進むことができれば、2回戦ではモンテディオ山形(J1)の「山形対決」が実現する。佐々 木選手兼監督は「モンテディオと対戦できれば夢のよう」と話す。試合前に組む円陣から積極的に声を掛け合ってモチベーションを高める山形大医学部イレブ ン。気合十分で目標達成を目指す。

(山形新聞)