KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

平成国際大学(初出場)

平成国際大学

創部11年目で就任5年目の西川誠太監督の下、天皇杯初出場を決めた。
1回戦、準々決勝を勝ち進むと、準決勝では、昨年の決勝で完敗した東京国際大と対戦。前半1分に幸先良く先制すると、後半にも効果的に加点し、3-0で 圧倒。決勝ではこの10年間で優勝3回と、県大学サッカーをけん引してきた尚美学園大を前半終了間際の2点で決着を付けた。
42分に堀越、義村とつなぎ小野が先制点を奪うと、ロスタイムにも平野がペナルティーエリアで倒されて得たPKを、義村が落ち着いて決めて完全に主導権 を握った。後半9分に尚美学園大に1点を返されたが、守りに入るどころか攻撃の選手を投入。最後まで攻めの姿勢を貫き通し、悲願を達成した。
4試合で16得点と攻撃には爆発力があり、志向する“パスサッカー”は見応え十分だ。
堀越、平野、小野、義村の前線はスピードとテクニックを兼ね備え、相手にとっては脅威だ。流動的に動き回ることで、できたスペースにボランチやサイド バックも機を見て、果敢に攻め上がる。そこにプレイスキッカーも務めるボランチ荻原を中心に、正確なパスが配球されることで、次々とチャンスが生まれる。
決勝では途中出場だったボランチ砂川が4得点で得点王に輝いたことが、ぶ厚い攻撃ができている証だろう。決定力のある柏俣、高屋のFW陣もベンチで出番を待ち、選手層は厚い。
DFラインは180センチの主将酒井、182センチの須藤の両センターバックを中心に1試合平均0・5失点と安定している。GK小池は177センチとさほど上背えはないものの、反応が良く、尚美学園大の猛攻を1点にしのいだ。
西川監督は「ここでの優勝を目指していたわけではない。このチームならもっとやれるし、成長できる可能性を秘めている。天皇杯では、強い相手と戦えることが楽しみで仕方ないし、選手たちにとって大きな経験になる」と本番への抱負を語った。

(埼玉新聞)