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町田ゼルビア(2年連続2度目)

町田ゼルビア

東京都サッカートーナメント初優勝を果たし、昨年のJFLシード枠での出場に続き、2年連続2回目の天皇杯出場となる。
クラブは1989年に創設。町田市はもともとサッカーの盛んな街で、これまでに約40人のJリーガーを輩出している。愛称の「ゼルビア」は、町田市の木 であるケヤキの英語名ZELKOVA(ゼルコヴァ)と町田市の花であるSALVIA(サルビア)を合せて作った造語で、マスコットの「ゼルビー」は、町田 市の鳥であるカワセミがモチーフ。市民、行政、チームが一体となり、サッカーを通じた町田市の全国発信を目標に掲げ、試合や練習の合間を縫っての小学校や 高齢者養護施設の訪問、街の清掃活動への参加、サッカー教室などの開催など、選手たちは積極的な社会貢献活動をしている。
今シーズンから、選手時代にSKシュトゥルム・グラーツ(オーストリア)でUEFAチャンピオンズリーグに出場し、引退後の指導経験も豊富な、元J2大 分監督のランコ・ポポヴィッチ氏を監督に招聘。昨シーズンにJFLでチーム最高の16得点を挙げ、ベストイレブンにも輝いたFW勝又慶典選手、積極的な攻 撃参加が持ち味のDF津田和樹選手、今季新加入でヨーロッパでのプレー経験もあるFWドラガン・ディミッチ選手らを中心に、チームはJリーグ昇格を目指し ている。
天皇杯出場をかけ、専修大学と対戦した東京都サッカートーナメント決勝では、延長でも決着がつかずPK戦の末に5-4で勝利。試合中は専修大学に何度もゴールを脅かされるも、GK修行智仁の好セーブなどで最少失点に抑え、PK戦に持ち込んだ。
修行は延長後半に相手選手との接触で顔面を強打。町田は既に交代枠を使い果たしており、修行は脳しんとうで足元がおぼつかないながらもそのままゴールを 守り続け、PK戦では専修大学1人目のシュートを左に跳んで阻止し、チームを勝利に導いた。この気迫あふれるプレーに「修行がチームを救ってくれた。彼の 怪我の具合が心配だが・・・」とポポヴィッチ監督。試合内容については、「大部分で町田が流れを掴んでいたし、選手は全力を出し切ることができていた」と 想定されていた試合運びであったことを強調。天皇杯については「東京都代表として、次の試合に向けて最前の準備をする。どんな相手でも気を抜けない。内容 で相手を上回り、勝つことにこだわっていきたい」と抱負を話した。
前回の天皇杯では、J2の東京ヴェルディを2回戦で破っている。主将の津田選手は「まずは一勝を目指し、ヴァンフォーレ甲府と対戦してみたい」と、決意を新たにしていた。

(東京新聞)