KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

Y.S.C.C(2年連続4度目)

Y.S.C.C

横浜市で活動する特定非営利活動法人の総合型スポーツクラブ。1986年に、スポーツを通じた地域文化の発展を目指して創設された。サッカーを中心に、バスケットボール、テニスなど多用なスポーツを展開する。
社会人のトップチームは関東社会人1部を2連覇中。3連覇を目指す今季も首位を走っており、アマチュアの最高峰・日本フットボールリーグ(JFL)参入 を目標に置く。過去2年は、年末の全国地域リーグ決勝大会で決勝ラウンドまで進みながらJFL昇格を逃しており、吉野次郎理事長は「2度手が届きかけての 3年目。4年目はないという気持ち」と、今季に懸ける思いは強い。
全員が仕事をもつアマチュア選手で、中学校のグラウンドなどで夜間に練習を行っている。今季は東日本大震災の影響で練習場所を確保できず、公園で街灯の わずかな明かりを頼りにボール回しをするほかは、ランニングばかりの調整を強いられてきた。調整不足もたたってか、県予選初戦では産能大相手にPK戦まで もつれるなど苦戦が続いたが、一戦ごとに内容が良化。決勝は東海大に6-1で完勝を収めた。
今季は、ジュニアユース出身で元JリーガーのDF鈴木が監督を兼任。ベテラン選手がチームを去り、選手層は昨年からやや落ちたが、中盤の質の高さは相変 わらずで、最終ラインから丁寧にボールをつなぐスタイルを貫く。エースは、法大卒のFW辻。スピードがあって得点能力も高く、県予選の決勝では後半だけで ハットトリックを決めた。国見高-法大卒の右DF渡辺は、兄2人が現役Jリーガー。アルテ高崎から新加入のMF吉田にとっては、1回戦が古巣戦になる。
天皇杯本大会出場は2年連続4回目。過去3度の出場はいずれも初戦で敗退しており、鈴木監督は「JFLに向けて成長できる大会にしたいが、まずは初戦に 勝つこと」と一戦必勝を強調する。もくろみ通りに大会初勝利を挙げれば、その先にはJリーグ1部・川崎フロンターレとの「神奈川ダービーマッチ」が待って いる。

(神奈川新聞)