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山梨学院大学付属高校(初出場)

山梨学院大学付属高校

大会史上初の高校対決となった決勝戦を制したのは、全国高校選手権で優勝経験のある山梨学院高だ。
決勝で7年ぶり2度目の県代表を目指す帝京三高と対戦した。大舞台に畏縮した選手たちが持ち味を発揮できなかった前半、相手の細かいパス回しにサイドか ら揺さぶられた。決定的なピンチも少なくなかった。「技術のある集団ではない。勇気を持ってミスを恐れずにチャレンジしよう」。ハーフタイムには、吉永一 明監督からこんなげきが飛んだ。後半21分の選手交代から、攻撃的なカードが切られた。立て続けにスピードのある選手が投入され、サイドから押し込み始め た。後半36分だった。8分前に投入されたばかりの加藤誠二が先制ゴール。50㍍5秒8の俊足を生かしたプレーで鮮やかにネットを揺らしてみせれば、後半 ロスタイムには途中出場・早瀬庄馬のヘッドでだめ押し。GK山田修平のロングキックに、相手GKと競り合いながらゴールへ流し込んだ。2-0。全国高校選 手権県予選の前哨戦を快勝劇で飾った。
今季の山梨学院高は、県新人大会決勝で6得点のゴールラッシュで幕を開けた。U-18(18歳以下)日本代表候補でJ1清水入りが決まった白崎凌兵主将 を中心に、縦横無尽に多彩な攻撃を仕掛けていく。GKにはU-18日本代表の山田修を配し、昨年からチームを支えてきた荒木克仁がボランチに入る。県高校 総体は決勝で帝京三高に逆転負けしたが、インターハイ県予選は決勝で帝京三高にリベンジ。延長戦の末に、2-1で競り勝った。
しかし、現在は白崎主将と荒木を故障で欠くチーム状態。レギュラー組のCB藤原光晴副主将が体を張った粘り強い守りでチームを引っ張り、MF萱沼優聖が 豊富な運動量で攻守に存在感を示す。そこに、10月に迫った全国高校選手権県予選へ向けて生き残りをかけた3年生の意地が加わり、チーム力の底上げをもた らしている。
「相手は格上。倒れるまで思いっ切りやりたい」と藤原副主将。1回戦の翌日にはプリンスリーグ関東2部の試合を控えるだけに、頭を悩ませている吉永監督も「連戦で厳しい状況だが、1点は取りたい」と気合の一言。
JFLの強豪を相手に、一泡吹かせられるか―。無得点試合の少ない山梨学院高の自慢の攻撃陣が、ひたすらゴールを目指す。

(山梨日日新聞)