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松本山雅FC(4年連続6度目)

松本山雅FC

4年連続6度目の出場。2008年はJ2湘南に勝ち、長野県代表として初の4回戦進出を果たした。
09年は2回戦でJ1浦和を2-0で破る大金星を挙げ、昨年は2回戦でJ2甲府に0-1で惜敗。ここ数年はJリーグチームに引けを取らない成績を残している。
09年に北信越リーグ1部からJFLに昇格を果たした。参戦1年目の昨季は7位。J2昇格を実現させるシーズンとして位置付けた今季は、オフの間にJ リーグ経験者7人を含む8選手を補強。横浜FMを戦力外になっていた元日本代表DFの松田直樹(故人)を獲得し、話題を集めた。かつてJ1の横浜FMや大 分で活躍した木島良輔、09年JFL得点王の塩沢勝吾らを補強し、課題の一つだった得点力不足を補うことにも努めた。現在は登録26選手のうちJリーグ経 験者が17人を占める。
だがチームは今季も勝ちきれない試合が続き、一時は16位に低迷。リーグ戦8試合を終えたところで監督交代という荒療治を敢行し、ゼネラルマネジャー だった加藤善之氏を監督に起用した。監督交代から7試合連続負けなしで順位を上げ、現在はJ2昇格に不可欠な「4位以上」を目指している。
戦力では攻撃陣の充実が目立つ。木島良輔の実弟の木島徹也は今季JFLで11得点し、得点ランキング2位(8月30日現在)につける。8月にJ2栃木から移籍した船山貴之、片山真人らJFL屈指のタレントがそろう。
守備陣では、187㌢の飯田真輝、J2で通算263試合に出場している飯尾和也がセンターバックに入る。ボランチは弦巻健人、須藤右介、北村隆二の元J リーガー3人を使い分ける。スピードのある鉄戸裕史、李鍾民の両サイドバックも積極的に攻撃参加する。基本布陣は4-4-2だが、対戦相手や状況に応じて 4-5-1、4-3-1-2の陣形をとることもある。
クラブは1965年、松本駅前の喫茶店「山雅」の常連客だった地元の高校OBらを中心に結成。アマチュアチームとして活動する期間が長かったが、地域の 若手経営者らが将来のJリーグ加盟を目標に運営組織を立ち上げ、05年から本格的な強化に着手した。Jリーグチーム誕生への地域の期待は年を追うごとに高 まり、サポーターの数も着実に増加。今季からJFLに参戦したAC長野パルセイロと対戦する「信州ダービー」は長野県民が注目する一戦として定着し、4月 に松本市アルウィンで行われたダービーには11663人の観客が集まった。

(信濃毎日新聞)