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FC岐阜 SECOND(4年連続4度目)

FC岐阜 SECOND

平成23年度第16回岐阜県サッカー選手権大会兼天皇杯岐阜県代表決定戦で、4年連続4度目の優勝を果たした。岐阜経済大との決勝では、前半から 猛攻を仕掛け7-0で快勝。7得点はいずれも異なる選手によるもので、途中交代の選手も2得点を挙げるなどベンチワークもさえわたった。伊藤哲也監督は 「今年一番の大勝。調子は上がってきている」と来る天皇杯への手応えを隠さない。
チーム名からも分かるように、J2に所属するFC岐阜の下部チーム。しかし全選手がプロ契約ではなく、職業を持つアマチュア軍団。現在は東海社会人リー グ1部に所属し、2012(平成24)年に地元で開催される「ぎふ清流国体」で上位入賞するために、恵まれない環境にも負けずに戦い続けている。
09年からチームを率いるのは、サンフレッチェ広島などで活躍し、選手、コーチとしてFC岐阜のJ2加入に大きな役割を担った伊藤哲也監督。FC岐阜の 元監督でもある勝野正之コーチや、同チームの元レギュラー選手でもある松下孝之コーチら草創期のFC岐阜を支えた面子が脇を固める。
選手たちもタレント揃い。ルーキーながら先述の県選手権決勝でも1ゴール、2アシストと大活躍したFW細野元伸の決定力は、チーム躍進の鍵。同じくルー キーながら今季左サイドハーフの主軸を担うMF瀬古朋広にも期待が懸かる。主将の松江克樹は「今年は才能豊かな選手たちがたくさん入団して、チーム内の競 争が厳しくなった」と若手がチームにもたらした効果を実感する。
若手だけではない。182センチの長身FWで主将の松江やMF中村豪といったJ2のチームやJFLのチームで活躍した選手が多く在籍。ベテランの経験と若手の勢いが融合し、チームは力強さを増してきている。
しかし過去4連敗という天皇杯の結果だけ見れば「納得できるものではない」と古株のMF松井義隆はきっぱり。昨年も、東海社会人リーグ2部で優勝するな ど実りの多きシーズンを過ごしたが、天皇杯では1回戦敗退。「何としても2回戦に進出し、清水エスパルスの胸を借りて戦いたい。今年はそれが出来るような 予感がある」と松井は力を込める。1回戦はホームでの静岡産大戦。〝兄貴分〟であるFC岐阜とともに、ビッグウェーブを起こす準備は整った。

(岐阜新聞)