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FC鈴鹿ランポーレ(初出場)

FC鈴鹿ランポーレ

三重県鈴鹿市に本拠を置く「FC鈴鹿ランポーレ」が、同市であった県サッカー選手権大会の決勝戦で四日市大に競り勝ち、初の天皇杯出場を決めた。
決勝戦ではFW中村豪選手が前半に2得点と活躍。1点目はコーナーキックからのこぼれ球を左足で決め、2点目はゴール前でパスを受けて冷静に流し込ん だ。「決定力が自分の持ち味。決勝の舞台に緊張したけれど、早い時間に点を決めてリラックスできた」と胸を張った。後半には以前痛めた左足付け根に違和感 を訴えて途中交代したが「本選には全く影響ない。FWとして次も結果を残したい」と貪欲にゴールを狙い続ける。
一方、守備面では課題も浮き彫りになった。2点リードで迎えた後半は足が止まり、四日市大に攻め込まれる場面が目立った。終了前に得点を与え、相手の反撃を乗り切るのに苦戦した。
「気の緩みがあったのか、相手の粘り強い攻撃でピンチを招いてしまった。本選では少しの油断も許されない」と高木成太監督。チームをまとめる主将のDF 大久保龍太選手も「リードした後に相手にペースを奪われたのはまずかったが、幸い結果を残すことができた。選手全員が最後までチームの勝利を考えて動き続 けることが大切だ」と気を引き締める。
FC鈴鹿ランポーレは1980(昭和55)年に発足した。2009年に初めて参戦した東海社会人リーグ2部で無敗優勝を果たし、翌10年に同リーグ1部 で4位に食い込むなど近年成長が目覚ましい。「三重県から初のJリーグのチームを」をスローガンに、さらなる飛躍を誓っている。
勢いそのままに臨む天皇杯では、持ち前の運動量と前線からの激しいプレスを武器に初勝利を目指している。初戦の相手は2年連続5回目の出場となる愛知県 代表の中京大。天皇杯の経験では及ばないものの、大久保主将は「対戦する前から恐れる必要はない。相手を上回る運動量で、1試合ずつ着実に勝ちに行く」と 意気込んでいる。高木監督も「天皇杯は勝ち進めばJリーグの強豪チームとも対戦できる。チャレンジャーらしく全力を尽くしたい」と話している。

(中日新聞)