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富山新庄クラブ(2年連続2度目)

富山新庄クラブ

8月28日に行われた第16回富山県サッカー選手権大会決勝でヴァリエンテ富山を下し、2年連続2度目の天皇杯初出場を決めた。
今季は北信越2部リーグ昇格1年目ながら、14試合12勝1分け1敗の成績で優勝。46得点12失点といずれもリーグトップの数字を残し、一気に念願の 1部へ駆け上がった。昨年の県選手権決勝でPK戦の末に退けたヴァリエンテに、今年の決勝では2-0で完勝。ライバルに力の差を見せつけた。
チームは昭和43年、富山市新庄地域出身者が母体となって設立。J2・カターレ富山前身のYKK AP、アローズ北陸出身者が多く、近年もカターレの選手を加えて強化を図ってきた。今季もカターレからMF野嶋、MF中田の2人の補強に成功。選手層はさ らに厚みを増した。現在は約30人が在籍しており、週2回、地元の新庄小学校で練習している。
システムは4-4-2。ショートパスを丁寧につなぎながら崩しどころを探るスタイルは今季も変わらない。「今季のチームMVP」(堀勝弘監督)と言われ るGK青木はゴール前で抜群の安定感を発揮。新加入のDF金森とDF川野のセンターバックコンビは空中戦が得意で人にも強い。中盤の軸はMF景山と新加入 の野嶋の元カターレボランチコンビ。技術の高い2人からの配球で、左利きのMF前田、縦へのスピードとドリブルが持ち味のMF菊池がサイドから攻撃を仕掛 ける。新加入の中田も得意の左足とドリブルで攻撃にアクセントを加えられる貴重な存在。前戦の2トップは、巧みなポストプレーとボールキープで起点となる FW石黒と、高い決定力を誇るFW金丸のコンビ。今季の北信越2部リーグでも金丸(15得点)と石黒(13得点)で得点ランキングの1、2位を占めた。金 丸は県選手権決勝でも2得点を挙げており勝負強い。
ただ、懸念されるのは主力選手の年齢の高さ。レギュラークラスの大半が20代後半から30代に差し掛かり、スタミナ面の不安はぬぐえない。県選手権決勝 でも後半に運動量が落ち始めると押し込まれる時間帯が続いた。天皇杯初戦で当たるJAPANサッカーカレッジは若手で構成されるチームで、運動量の差が懸 念される。堀監督は「若いチーム相手に苦しい戦いが予想されるが、うちの選手には経験がある。コンディションを整えて試合に臨みたい」と話している。

(北日本新聞)