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ツエーゲン金沢(5年連続8度目)

ツエーゲン金沢

「石川からJリーグへ、石川から世界へ」をスローガンに産声を上げて6年目。発展途上にあるチームはJFLに昇格して2シーズン目の今季、後期第 8戦(8月24日)を終えて、勝ち点31(9勝4分け5敗)で4位の健闘を見せ、J2昇格へ石川県内ファンの期待を高めている。
天皇杯全日本選手権の石川県大会決勝では、金沢星稜大を3-1で破り、5年連続の天皇杯出場を決めた。
完封勝ちを逃し、上野展裕監督、主将のDF諸江健太をはじめ選手たちに反省の弁が多かったが、サイドから攻め上がり、相手守備を崩して奪った得点には納得の顔を見せた。
前半にMF井上渉が鮮やかなボレーシュートで先制。後半に諸江が上げたボールをFW古部健太が頭で落とし、FW菅野哲也が頭で合わせて2点目、この後、MF平林輝良寛が落ち着いて3点目を蹴り込んだ。
井上と平林は今季新加入の選手。平林は8月24日のJFL戦でブラウブリッツ秋田を相手に全得点に絡む活躍を見せるなどチームを引っ張っている。先制ゴールを決めた後、MF曽我部慶太の2点目を演出、さらに絶妙のアシストでDF斉藤雄大のゴールを導いた。
昨季加入した元全日本代表のFW久保竜彦がけがでピッチに立てない日が続いているが、平林をはじめ、ニュージーランド代表で攻撃的な守備に定評を持つDFマイケル・ジェームズ、堅守を見せるGK大橋基史ら好選手が揃い、上野監督の思い描くチームになってきている。
天皇杯では、初挑戦の2007年にロッソ熊本、FC刈谷のJFL勢を連破して3回戦でJ2の水戸ホーリーホックに善戦、翌年もSAGAWA SHIGA、カターレ富山のJFL勢を連破して3回戦でJ2のFC岐阜に善戦した。
一昨年は2回戦でJ2のベガルタ仙台に延長戦の末に0-1で惜敗、昨年は2回戦でJ1のアルビレックス新潟に奮闘及ばず0-3で完封負けした。
今季の天皇杯目標は1回戦を突破し、2回戦でJ1のサンフレッチェ広島と対戦すること。「初戦をしっかり戦い、広島にぶつかりたい」と上野監督。金星へツエーゲン金沢が燃えている。

(北國新聞)