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丸岡フェニックス(4年ぶり2度目)

丸岡フェニックス

福井県で「サッカーの町」として定着している坂井市丸岡町をホームとする社会人チーム。現在は地域リーグの北信越リーグ2部に所属する。全国高校 選手権でベスト4の実績がある地元の強豪校・丸岡高の卒業生を主体に、選手はサッカーを楽しみながら個々の技術向上を目指している。
1979年に丸岡クラブとして設立され、県リーグ2部からキャリアをスタート。同1部に昇格後、92年に福井フェニックスと合併し現チーム名となった。 2006年に北信越リーグ2部に昇格。県リーグ降格の危機を乗り越えて今季で在籍6季目を迎え、既に来季の残留も確定させた。
天皇杯県代表の座を懸けた県選手権決勝(8月28日)は、格上の北信越リーグ1部に所属するサウルコス福井を2-1で破り、4年ぶり2度目の出場権をつかんだ。
攻守の中心を担ったのが元Jリーガーの両ボランチ、木村(元川崎F、山形)と鈴木(元山形)。ともに丸岡高から駒沢大を経てプロ入り後、今季から加入し た。チームでの存在感は抜群に大きく、決勝でも中盤できっちりボールをキープし、前半からペースを引き寄せる原動力となった。
東平と橋本の2トップが得点源。決勝はともに前線でスピーディーに動き、相手守備をかき回した。先制点は東平。日本フットボールリーグ(JFL)の SAGAWA SHIGAから昨季移籍したストライカーは、鈴木からの左クロスにどんぴしゃのタイミングで飛び込み、打点の高いヘディングで美しいゴールを決めた。
長身の大道、宇城の両センターバックら最終ラインは最後まで集中力を保ち、ガッツあふれる主将のGK大柳も好セーブを見せて1失点でしのいだ。仕事や家 庭を持つ社会人のチームの宿命で、北信越リーグの公式戦はメンバー不足に悩まされることもあったが、ベストの布陣がそろえば力はあることを大一番で証明し た。
天皇杯初戦はアウェーで松本山雅(長野)と対戦。先日死去した元日本代表の松田直樹さんが在籍していたJFLの強敵だが、選手に気負いはない。花岡監督のモットー「楽しく厳しく」の精神で思い切りぶつかる。

(福井新聞)

福井