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SAGAWA SHIGA FC(5年連続5度目)

SAGAWA SHIGA FC

滋賀県選手権決勝で、同じJFLのMIOびわこ草津との「滋賀ダービー」を1-0で制し、5年連続5度目の天皇杯出場を決めた。
JFLで2度の優勝経験を誇る企業チームで、アマチュア屈指の強豪だ。ともにJFLで実績を残していた「佐川急便東京SC」と「佐川急便大阪SC」が2007年に合併し、守山市に拠点を移して誕生した。
チームカラーは、琵琶湖を連想させる鮮やかなブルー。佐川急便の「飛脚の精神」に込められた力強さも表している。地元の子供たち向けにサッカー教室を催すなど、地域に密着した活動を目指している。
今季のJFLは、東日本大震災の影響で、被災したソニー仙台FCが活動を一時休止して前期に参加できず、開幕も大幅に延期した。チームは、MF山根主将 の「サッカーのできる感謝の気持ちをプレーに込めたい」との言葉通り、粘り強く勝ち星を積み上げてきた。7月の後期開幕から6連勝を重ねて首位をキープ し、2年ぶりの優勝へ向けて勢いを加速させている。好調の要因の一つは、中口雅史監督が目指す「全員守備、全員攻撃」のスタイルが根付いてきたことだ。 MF山根主将ら長年チームを支えてきたベテランを中心に、攻守ともに連係が深まっている。
攻撃の起点になるのは、2度のJFL得点王を誇るFW御給。187センチの長身を生かし、1トップの位置で献身的にポストプレーをこなす。中盤のMF中 村、MF大沢らが両サイドのスペースへ果敢に飛び出し、戦術眼に長けたMF山根主将が正確なパスでゲームメーク。選手が次々とボールに絡んでいくサッカー で、相手守備を切り崩す。守備は、前線から連動したプレスを仕掛ける。的確な指示が光るセンターバック冨山らのDFラインも堅い。
天皇杯には07年から毎年出場を続けており、最高成績は4回戦進出。昨年は2回戦でJ2水戸に2点リードの状況から逆転負けしており、「打倒Jリーグ 勢」の目標をまだ果たせていない。今年は阪南大(大阪府代表)との1回戦を突破すれば、2回戦でJ1のG大阪とぶつかる。MF中村は「一度はJリーグチー ムを倒したい。そのためにも一戦一戦に集中し、勝ち続けていきたい」と力を込める。

(京都新聞)