KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

佐川印刷SC(5年連続8度目)

佐川印刷SC

4年連続同一カードとなった京都選手権決勝で、同大に3-0で快勝し、5年連続8度目の天皇杯出場を決めた。
1986年に創部。京都府4部リーグからスタートし、98年の1部昇格決定を機にチーム強化が始まった。2002年に関西リーグを制し、JFL 昇格を果たした。選手全員が佐川印刷株式会社の社員で、仕事とサッカーの両立に励む。一方で地域貢献の観点から、中学1年生を対象にした「佐川印刷ジュニ アユースカカップ」を開催している。
昨季のJFLでは、戦術家の中森監督の下、相手の弱点を徹底的に突くやり方が奏功し、過去最高の6位に入った。フェアプレー賞も受賞し、クラブとして一段ずつステップアップを遂げている。
今季はFW塩沢やMF櫛田ら主力選手が5人抜けたものの、若手中心に切り替え、ボールを保持し、自分たちからアクションを起こす戦い方を目指している。現在、JFLでは下位に低迷しているものの、新戦術は着実に選手たちに浸透している。
基本システムは4-4-2。2トップは長身の中筋と突破力のある中島が軸だ。J2富山から今季加入したFW桜井はスピードと高さを備え、潜在能力はチーム屈指。昨季リーグ戦でチーム最多の11得点を挙げた平井主将が縦横無尽に動き、独特のリズムで得点に絡む。
中盤はチーム最年長31歳の大槻と2年目の中野がアクセントになり、攻撃を組み立てる。ボランチの吉木は高い戦術眼を持ち、全体のバランスを取る。DF 陣は身体能力に優れる及川や空中戦に強い石垣など多彩な顔ぶれで、相手FWのタイプに応じてメンバーを入れ替えることもある。GK大石は熱いコーチングで 最後方からチームを鼓舞する。
天皇杯では、3年連続でJリーグ勢の壁にはね返されている。昨年は2回戦で、J2京都サンガFCとの「京都対決」が実現し、延長戦の死闘を繰り 広げたが、2-3で惜しくも敗れた。今年も1回戦を突破すればサンガとの対戦となる。平井主将は「自分たちのサッカーで1回戦を勝ち抜き、今年こそサンガ を倒したい」と高いモチベーションをのぞかせる。
中森監督は「トーナメントはリーグ戦と違うので、相手をしっかり分析し、現実的な戦い方で勝ちにこだわりたい」と力を込める。

(京都新聞)