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米子北高校(2年連続2度目)

米子北高校

2年連続2度目の出場。今季は県高校新人戦、インターハイ県予選と県内で無敗を誇り、県外大会では中国高校選手権で準優勝、中国プリンスリーグ1部でも8月27日現在で3位につけている。
県大会では1回戦でSC鳥取ドリームス、決勝で元中国リーグ所属の元気SCと、県内社会人2強を倒して出場権を得た。元ガイナーレ鳥取選手らも所属する SC鳥取ドリームス戦は、FW真木のハットトリックの活躍もあって3-1で快勝。決勝は試合巧者の元気SCにPKで先制を許したが、それ以降は持ち味の運 動量でボールを保持し出すと、またもFW真木の2得点で延長戦の末に勝利した。
高卒Jリーガー2人を輩出した昨年のチームよりも個々の力はやや劣るが、チームの一体感は高い。システムは4-4-2のダブルボランチ。守備はFWから DFまでがコンパクトにラインを保って守備ブロックを敷き、ボール保持者へ速いプレスを仕掛ける。後方から安定感のあるセンターバック中林が統率し、野口 と竹中のダブルボランチが中盤で忙しく働く。小笹と真木の2トップも前線からの守備をいとわず、積極的にボールへのプレスとパスコースの限定に走り回る。
守備からの切り替えの速さも光り、堅守速攻も健在。攻撃の中心になるのは、連係の良い動きを見せ、得点力のある2トップ。昨年からレギュラーの小笹は球 際での粘り強さを見せ、貪欲にゴールに迫る。真木は足元の技術が高く、冷静なプレーから前線で起点をつくりながらゴールも挙げる。サブには、サッカーセン スが良く、ゴール前の嗅覚を備える加藤が控える。FWへのボールに周囲が絡んでいけば分厚い攻撃が可能だ。注目は左サイドの花本。スピードがあり、何度で も相手陣地深くまでボールを運び、その突破力はチームの大きな武器となっている。逆サイドの青木は機敏で運動量があり、ゴール前によく絡んでくる。ボラン チの竹中は2年生ながらチームのかじ取り役。パスの配球だけでなく、自ら持ち込んでのシュートも打て、県決勝の勝ち越しゴールも竹中のシュートが生んだ。 サブでは、ドリブラーの木谷が面白い存在。途中出場でも流れを変えられる選手だ。
チームはまだ波もあるが、インターハイ初戦敗退からの再起を図り、精力的に県外遠征に出向いてチームの精度を磨いてきた。集大成となる冬の全国選手権に向け、天皇杯でも格上チームに恐れることなく挑んでいくつもりだ。

(日本海新聞)