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ファジアーノ岡山ネクスト(初出場)

ファジアーノ岡山ネクスト

岡山県代表を決める第31回岡山県サッカー選手権大会決勝で、2連覇を狙った環太平洋大を2-1で下し、初出場を果たした。
決勝は終始、押し気味に試合を進め、後半9分、サイド攻撃から先制点を挙げた。さらに21分には速攻から2点目を奪い、難敵を突き放した。試合終了間際 に失点を許したものの、大会3試合で失点はこの1点だけと守備の安定感は際立った。攻撃でも、プロチームらしく高い技術を生かした小気味いいパスワークや 厚みのあるサイド攻撃で計11点を挙げた。
Jリーグ2部(J2)ファジアーノ岡山のセカンドチーム。若手選手に実戦経験を積ませることを目的に、トップチームがJ2へ昇格した2009年に誕生し た。日本フットボールリーグ昇格(JFL)を目標に活動している。09年は、岡山県社会人リーグ1部で全勝優勝し、中国リーグへ昇格。同リーグでは昨季4 位、今季は8月31日現在4位につけている。選手たちはJFL昇格と、自らのトップチーム入りを目指し、主に平日の午前中、岡山市内の3施設を代わる代わ る使って練習に励んでいる。
基本布陣は3-4-3。率いるのはトップチームのコーチを兼任する真中幹夫監督で、ファジアーノの根幹である攻守の切り替えの速さとハードワークを徹底 させている。自慢の堅守は、前線からの激しいプレスが基本だが、岡山県選手権決勝では相手が得意な速攻を封じるため、引き気味に組織的な守備ブロックを敷 く新しいスタイルも試した。攻撃では、流動的にポジションを変える3トップを生かしたパスワークと高い位置に張り出す中盤両サイドからのクロスが特長。守 備ラインをまとめる主将のDF西原誉志、テクニックを生かして中盤の起点となるMF小寺優輝、抜群のスピードを生かした突破と献身的な守備が光るFW新中 剛史らがチームを引っ張る。
今大会の目標は、同じ中国リーグのライバル・レノファ山口との1回戦を突破し、J2の湘南ベルマーレと対戦すること。西原は「全国の舞台で自分たちの力 をアピールしたい」と意気込んでいる。トップチームはJFL時代の08年、岡山県選手権を初めて制し、本戦初出場を果たしている。

(山陽新聞)