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三洋電機徳島(6年ぶり4度目)

三洋電機徳島

天皇杯出場を懸けた徳島県選手権決勝は徳島市立高を相手に先制されながらも2度追い付き、後半ロスタイム2分に決勝点を挙げる粘りを発揮。3-2で競り勝ち6年ぶり4度目の出場を決めた。
今季、2年ぶり復帰の森田監督はカウンターサッカーから、プレスをかけつないで攻め上がるスタイルへの転換を掲げた。技術の高い選手がそろう強みを生か し切ろうと右サイドMFの井川をボランチへ、DFの山本を右サイドMFへコンバート。6月からはこぼれ球の回収率アップを狙い1トップ1ボランチからダブ ルボランチの4-4-2へシステムも変更した。
攻守の起点となるボランチの井川は運動量が豊富で、飛び出しやロングシュートなど機を見たプレーが特長。「相棒」の高木弘も的確な状況判断とポジショニ ングに優れ中盤を支える。2トップは高木卓と、カマタマーレ讃岐から新加入の大西がコンビを組み、ともにスピードと突破力がある。これにクロスの精度が高 い左サイドMFの山側、突破力のある山本もしくは新加入の古谷が絡み、厚みのある攻撃を展開する。
井上と朝日奈の両センターバックは対人での強さがあり安定感は十分。決勝点を決めた高磯らサブにも決定力のある選手が控える。
国体県選抜チームに12人を輩出。選手は交代制勤務のため全体練習は週2、3度程度だが、短い時間のほとんどを5対5のボール回しなどに費やし、パスサッカーへの意識を高めてきた。
前回出場した2005年の85回大会では3回戦に進出した。1回戦で対戦する高知大は、豊富な運動量ときっちりつなぐ中盤を基本としており、三洋電機徳 島としては押し込まれる展開も予想される。リードされても落ち着いたプレーを貫けるかが課題で、先制点も勝利への鍵を握りそう。
1回戦を勝てば2回戦の相手はJ1福岡。森田監督は「Jチーム相手に力を試したいという目標に向け、全力で初戦を突破したい」と意気込む。

(徳島新聞)