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カマタマーレ讃岐(7年連続13度目)

カマタマーレ讃岐

今大会の予選を兼ねた第16回香川県サッカー選手権大会決勝で、大学県王者の高松大に5-0で快勝。7年連続13度目の出場を決めた。
高松市などを拠点にJリーグ入りを掲げて活動するクラブチーム。1956年に発足した高商OBサッカー部が前身で、以降、香川紫雲FC、サンライフ FC、高松FCと名称を変更しながら、香川のサッカー界をリードしてきた。カマタマーレは香川の名産「さぬきうどん」の食べ方の一つの「釜玉(かまたま) うどん」と、イタリア語で海を意味する「マーレ」を合わせた造語。Jリーグ参戦活動の本格化をうたった2006年に公募で採用された。
昨季は四国リーグで2年ぶりの優勝を果たし、続く全国地域リーグ決勝大会も初制覇。悲願のJFL(日本フットボールリーグ)昇格を果たした。JFL初参戦の今季は、これまで18試合を戦い、8勝3分け7敗の勝ち点27で10位(8月31日現在)。
チームは今季も引き続き、高松市出身の北野誠監督が指揮を執る。メンバーは昨季の主力に加えて、Jリーグ経験者のFW西野(前所属、京都)、MF石田 (同、富山)らを補強するなど層が厚くなった。システムは現在、中盤を分厚くした「3-3-3-1」がベース。豊富な運動量と速いパスワークが持ち味の攻 撃的なスタイルを築く。
JFLでの戦いぶりも、攻守がかみ合った序盤戦は6戦連続負けなしで一時、首位に立つなど健闘が光る。さらに後半戦へ向け、元U-18韓国代表のDF金 洪澈(キム・ホンチョル)を獲得、J2岡山からMF喜山を期限付き移籍で補強するなど、Jリーグ昇格条件の「JFL4位以内」へ向け、態勢を整えている。
天皇杯は昨大会まで3年連続で初戦を突破する一方で、2回戦は昨年が大宮に1-4、一昨年はFC東京に0-4と、Jリーグ勢の厚い壁の前に屈した。今大会も米子北高(鳥取)との初戦を突破すれば、2回戦は横浜FMと対戦。Jリーグの名門を相手に一泡吹かせられるか。
昨今の経済情勢もあって経営環境は依然厳しいが、ことし2月にJリーグ準加盟の承認を済ませ、本入会の予備審査にも臨むなど目標のJリーグ入りへ向け、 クラブは着々と歩みを進める。天皇杯はチームを広くアピールする絶好の機会。うどんのような「粘り腰」で最後まであきらめずにボールを追い続ける。

(四国新聞)