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高知大学(9年連続16度目)

高知大学

天皇杯全日本選手権出場をかけた第16回高知県選手権決勝で、初めて決勝まで勝ち上がってきた黒潮FCに5-1の圧勝。9年連続の本戦出場を決めた。素早いパス回しと豊富な運動量が武器の攻撃的チームだ。
部員がボールを追うのは土のグラウンド。その脇では野球部員が白球を追い掛ける。転がってきた硬球を投げ返すことも。とても恵まれた環境とは言えない が、基本の徹底を説く野地照樹監督の下、一昨年の全日本大学トーナメント準優勝。昨年の全日本大学選手権は4強に入り、確実に実績を残している。フットサ ルにも取り組んでおり、8月末の全日本大学大会で準優勝を果たしたばかりだ。
昨年のチームからはDF実藤友紀がJ1川崎、MF酒井貴政がJ2富山に入団し、主力5人が抜けた。しかし野地監督は「潜在的な力は変わらない」と、2年ぶりの天皇杯1勝を視野に入れる。
基本システムは4-4-2。攻撃陣にタレントが多く、中でもFW福本はスピードとパワーを兼ね備えている。県選手権準決勝、決勝ともハットトリックの活躍で、決定力を見せつけた。
センスのある竹内、アイデアが豊富な渡部の両MFが攻撃の起点となる。スピードのある塚本、的確なクロスを武器とする赤木の両サイドバックが攻撃に厚みを加える。
守備は寄せの速いボランチ西山、競り合いに強いDF山部らが、相手攻撃の芽をしっかり摘み取る。GK片山は185センチ。4年連続の天皇杯となる。
ただ、県選手権決勝は「もっと点が取れたはず。DFもばたばたした」。野地監督の評価は辛い。それだけに、チーム全体に天皇杯で「高知大のサッカーを見せたい」との思いは強い。
初戦の相手は三洋電機徳島。敵地に乗り込んでの戦いとなるが、走力を武器に先制点を奪い、試合を優位に運びたい。勝てばJ1福岡との2回戦になる。
「相手がどこでも同じ。自分たちのサッカーをするだけ」と手綱を引き締める野地監督。主将岩崎は「県代表の誇りを持って戦いたい」と意欲を見せている。

(高知新聞)