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佐賀LIXIL(3年ぶり6度目)

佐賀LIXIL

7月の社名変更に伴い、チーム名も「九州INAX FC」から「佐賀LIXIL FC」に変わった。「LIXIL元年を飾りたい」という思いのもと、チームは結束。接戦を勝ち上がり、3年ぶり6回目の代表切符をつかんだ。目指すは天皇杯6年ぶりの初戦突破だ。
「奪ってから速く」がチームのテーマ。しっかりした守備から入り、マイボールになった後の素早いカウンターでゴールを狙う。基本布陣は4-2-3-1。 攻撃の中心は主将のFW池田憲彦。高い得点力に加え、周りを生かすプレーが持ち味だ。裏へ抜け出すスピードと運動量があるトップ下・平吉直樹と連動し、得 点を重ねる。MF清田芳浩はキックの精度が高く、セットプレーからのゴールが狙えるのも強みだ。
守備はセンターバックの増本賢佑が統率。副キャプテンの増本は、常に声を出し、チームを鼓舞し続ける精神的柱。同じ九州リーグに所属する川副クラブとの県予選決勝では、CKからのヘディングで自ら決勝点を奪うなど、勝負強さを兼ね備える。
九州リーグでは10チーム中8位と苦戦している。社会人チームだけに、仕事で週3回の練習に人数がそろわないのが悩み。今季就任した永吉龍也監督は「体 力が落ちた後半に、足が止まってガタガタと崩れるパターンが多かった」と語る。ただ、「リーグで結果が出ていない分、天皇杯への思いが強かった。優勝を目 指し一丸となれた」。
県予選では、初戦でサガン鳥栖U-18との延長戦を制し波に乗ると、準決勝は昨年敗れた佐賀大に3-2で逆転勝ち。決勝は、後半防戦一方になりながらも、最後まで集中力を切らさず2-0で完封した。
天皇杯過去5回の出場で初戦突破は一度だけ。全国の壁に跳ね返され続けている。池田は「天皇杯は唯一プロと戦える公式戦。気持ちのこもったプレーで初戦を突破し、FC東京と戦いたい」と意気込む。
1回戦の相手・FC鹿児島には、今季九州リーグで連敗しているが、「一発勝負なので何があるかわからない。準備をしっかりして臨みたい」と増本。会社も鹿児島への応援ツアーを計画し、バックアップしている。全国舞台で躍動し、「LIXIL元年」をさらに彩るつもりだ。

(佐賀新聞)