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宮崎産業経営大学(5年ぶり2度目)

宮崎産業経営大学

第15回宮日旗・NHK杯宮崎県サッカー選手権大会を5年ぶりに制し、2度目の天皇杯出場を決めた。
鵬翔高との決勝は前半20分、右MF神田衛のアーリークロスを相手GKがファンブル。ゴール前へ詰めたFW藤山由昂と競り合った相手DFにボールが当た り、幸運なオウンゴールで先制した。後半23分の追加点は持ち味のスピードとパスワースが凝縮されていた。左サイドバックの徳重翔大から守備的MF村山 充、FW加藤直也、FW藤山といずれもダイレクトにボールをつなぎ、最後は左MF五領淳樹が左足でゴールネットを揺らした。
ことしの宮日旗は4連覇中だった日本フットボールリーグ(JFL)のホンダロックが、JFL代表として天皇杯に出るため欠場。ホンダロックに決勝で4連敗中だった宮崎産経大にとって、久しぶりに天皇杯に出場するチャンスだった。
さらに選手たちのモチベーションを高めたのが天皇杯の組み合わせ。地元開催の初戦に勝てば、2回戦は埼玉スタジアムでJリーグ1部(J1)の浦和と対戦で きる。国内有数のプロスポーツキャンプ地・宮崎では、Jのチームと練習試合をする機会は多い。だが「公式戦でプロと戦える機会はめったにない」と選手たち は燃えた。ボールを奪ったら、素早く枚数をかけて仕掛けるのが攻撃スタイル。中心となるのが主将で九州大学リーグ1部で現在得点ランク2位の FW島屋八徳。五領もアシストランク3位につけている。左サイドバック徳重翔大は俊足を生かし果敢にオーバーラップを仕掛ける。守備は1年生センターバッ クの鈴木義宜がコントロールする。
笛真人監督(38)は鹿児島市出身。鹿児島実高では全国総体や全国選手権に出場。実業団のマツダに進み、J1広島で99試合に出場した。選手にピッチ内外でプロ意識を求める厳しい指導には定評がある。系列校の鵬翔高を中心に宮崎県出身者が選手の3割を占め、残りは鹿児島や熊本、沖縄出身者。高校時代は無名、全国大会と縁のなかった者がほとんどで、笛監督が各地を回って原石を発掘し鍛え上げてきた。
チーム全員が楽しみにしていた天皇杯。主将の島屋は初戦に向け「県代表として恥ずかしくない試合をする。勝って埼玉スタジアムに行きたい」と意気込みを語った。

(宮崎日日新聞)