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「開きっぱなし」の世界を閉じていく 混乱と緊張に満ちた現代の作法

 何かよくないことが起きた時、その乱れた余韻やざわつきに区切りをつけず、収まりどころを失った状態を「開きっぱなし」と呼ぶのだそうだ。これに区切りをつけて静けさを取り戻していくプロセスを、東京大学の矢作直樹名誉教授が著した『「閉じ」の作法 – 人と場を整える祈り -』(ワニブックス、税込み2200円)が発売された。混乱と緊張に満ちた現代社会で、心静まる場に向かう作法を説いている。

『「閉じ」の作法 – 人と場を整える祈り -』(ワニブックス、税込み2200円)

 例えば「子どもを寝かしつけたあと、電気を消す前に部屋を見渡し、『今日も無事終わった』と一息つく」時。多くの人がほとんど習慣のように過ごしているこういう瞬間を例に挙げ、ごく自然に体の内側に染み込ませていた「生活の呼吸」を“閉じ”と呼ぶ。誰もが日常で実践できることとして、社会、人間関係、職場、家庭に至るまで、「閉じ性」をもって生きるための考え方と方法を伝えている。

 カバーには、「百鬼夜行抄」で知られる漫画家・今市子氏が、同書の世界観を表現したイラスト描き下ろしている。

 著者は、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻、同大学工学部精密機械工学科教授を経て、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授、同大学医学部附属病院救急部・集中治療部部長を歴任。2016年3月に任期満了退官。『人は死なない』、『自分を好きになる練習』、『神様からのお便り』『やすらぎの世界は過去と未来を超えて』など多数の著書がある。

 

  • 『「閉じ」の作法 - 人と場を整える祈り -』(ワニブックス、税込み2200円)

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