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小中学生ゴルファーに内藤雄士プロコーチがエール「まずは基礎を」 コナミスポーツ ジュニアカップ決勝開催

 「第13回 コナミスポーツ ジュニアカップ」決勝大会が9月20日と22日、栃木県那須塩原市の那須ハイランドゴルフクラブで行われた。

 決勝に参加したのは115人の小中学生。小学生低学年の部は中野嵐翔さん(小3)、高学年の部は小牧優斗さん(小6)、中学生の部では田崎雄之助さん(中2)が優勝した。中野さんは「うれしかったです。パターのラインをしっかり読みました」、小牧さんは「大きい大会で優勝できてうれしい。お母さんや弟に報告したい」、田崎さんは「先生方やサポートしてくださる練習場の方、皆さんのおかげで結果を残すことができました。世界的な選手になって、お母さんに親孝行したい」とそれぞれ喜びや抱負を語った。

 「ジュニアゴルファーにゴルフの楽しさや仲間と共にプレーする素晴らしさを感じてほしい」という思いから開催されているこの大会。予選は全国各地のコナミスポーツクラブに導入されているシミュレーターコースで開催、決勝ではキャディーとして保護者も選手と共にコースを回ることができるなどのルールが設けられている。13回目を迎える今回は、これまで同日に開催していた小中学生の決勝大会を2日に分けて開催。大会日数を増やしより多くの小中学生に参加してほしいという同社のプランが一つ達成された形となった。室田健志社長は「予選は実際のゴルフコースではなくシミュレーターを使うという気軽さが、ゴルフ人口の裾野を広げる効果につながると思いますし、一方で他の大会で好成績を収めているトップクラスの選手にももっと出てもらって、大会のレベルを上げたいという狙いもある。両方のバランスが、今回より良くなったと感じています」と述べた。

 この大会の優勝選手は、さまざまなスポーツのジュニア世代の育成を目的とする上月財団(東京)から、支援対象候補者に選定される。同財団の村田哲也常務理事は「昨年までは小中学生と高校生・大学生で助成金額に差がありましたが、今年から一律120万円と水準をそろえました。その狙いは、実力があるのに経済的な面で競技に取り組めないという小中学生を支援すること。レベルがどんどん上がってきているので、さらにその後押しをしたい」と力を込めた。

内藤雄士プロコーチと室田健志コナミスポーツ社長(左)

 

 この大会を2010年の第1回から見守ってきたのは、ゴルフ番組の解説などでも知られる内藤雄士プロコーチ。コナミスポーツクラブ・ゴルフアカデミーのエグゼクティブコーチングディレクターも務めている。

 「以前から上手な子はいました。それこそ今プロとして活躍する馬場咲希選手も、かつてこの大会で優勝しています。以前の大会は全体的にアットホームな感じで、それはそれで良かったんですが、今はプレーのレベルが本当に上がっている。このコース自体、高低差があり、体で感じる風と、上空の風が違うなどということも起きる、戦略性が必要なコースです。今年は特に中学生大会の開催日は風が強く、その中でハーフ37で上がって来られるのは、ショット力も相当あって、自分のゴルフマネジメントが出来上がっているということ。運だけではいいスコアは絶対に出ませんので、自信にしていいと思います」と今年を総括した。

 内藤プロコーチに、小中学生がゴルフをする上で最も必要なことを尋ねると、二つ挙げてくれた。一つはクラブ選び。「背が大きくなる年齢なので長さや重さが適切なクラブを選ぶこと。長いクラブを使うとヘッドスピードが上がるので打球は飛びますが、悪い癖がつくこともありますから」。そしてもう一つは「とにかく基礎的な動きを身に付けること」だという。

 「私も保護者によく言うんです。ジュニアの時に優勝するのはとても良いことですが、20歳、30歳の時にどんなゴルフができているのかがすごく大切ですよ、と。子どもの頃はそこに向かって努力している途中。小学生も中学生も、今は学ぶ時間です」。

 親も含めて、どうしても勝つことに目が行きがちだという。「優勝の経験、勝ち癖をつけることも大切ですが、やはり最初にきちんとした基礎を身に付けてほしい。スコアメークや飛距離にばかりとらわれると、スイングに変な癖がつきます。一生スイングを悩まない人は、子どもの頃に基礎的な技術を身に着けているからです。例えばタイガー・ウッズのスイングは、グリップから構え方から、どこを切り取っても完璧です。変な癖がどこにもありません。子どもの頃に付いてしまったちょっとした癖が、大人になってからどれだけ練習しても直らないということがある。取り返しがつかないことにもなりかねません。そこが一番大切だと思います」。

 プレースタイルやルール、マナーもきちんと身に付けてほしいという。「それこそ石川遼選手は、彼が15歳の頃から私は知っていますが、あの素晴らしい人間性がスター性にもつながります。ゴルフはギャラリーと接近する競技なので、『あまり良い人じゃないな』とファンが感じたら、応援してもらえなくなります。

 もちろんプロになることが全てではありません。社会に出てゴルフをするときに、基礎的な技術やルール、マナーが身に付いているととても良いと思います。技術もプレースタイルも、総合的に、長い目で見ることが必要です」とエールを送った。

小学生低学年の部優勝の中野嵐翔さん

 

小学生高学年の部優勝の小牧優斗さん

 

中学生の部優勝の田崎雄之助さん

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