GeeSPORTS協会を設立 代表理事に大﨑洋氏 地域代表チームで競うシニアeスポーツ 万博で実証、2030年世界大会構想
シニアを中心に多世代が参加するeスポーツ「GeeSPORTS(ジースポーツ)」を、地域ごとの代表チームが競う競技として全国に広げようと、一般社団法人「GeeSPORTS協会」が設立され、10月1日に大阪市で発表する。代表理事には元吉本興業ホールディングス会長の大﨑洋氏が就任する。自治体や企業、大学との連携を通じて高齢者の社会参加や多世代交流につなげ、2030年の世界大会開催を目指す。

2025年10月の大阪・関西万博で開催されたシニアeスポーツ「GeeSports大会」
最高齢94歳――。構想の原点は2025年10月1日、大阪・関西万博で開かれた大会だ。65歳以上の6チームが専用ゲームで競い、補欠を含め計22人が参加した。出場選手全員が90代のチームもあった。主催したのは、ゲームの品質検査を手がけるデジタルハーツホールディングス(東京都新宿区)が資本参加する実行委員会だった。
一般的なeスポーツとは勝負のつくり方が違う。操作は方向キーと二つのボタンが基本で、3人一組で戦う。仲間とタイミングを合わせてボタンを押すと合体や必殺技が出る。速さや細かな技術より、声を掛け合い、3人で息を合わせることが勝敗を左右する。加齢による身体機能の変化にかかわらず楽しめるよう開発され、子どもからシニアまで同じ土俵に立てる設計だ。
万博の後、デジタルハーツHDは2026年5月、事業会社「DIGITAL HEARTS GeeSPORTS」(東京都新宿区)を設立し、自治体と協力した体験会を重ねてきた。協会理事には同社の高橋潤代表取締役が名を連ねる。協会は普及や制度設計、人材育成、官民学連携を担う共通基盤と位置付けられ、事業会社と役割を分ける形になる。
協会が目指すのは、一日のイベントで終わらせず、地域で継続して人が集まり、練習し、競い合う仕組みだ。高齢者を福祉や支援の受け手としてだけ捉えるのではなく、地域を背負って大会に挑む選手として位置付ける。若者や地域住民も加わり、世代を越えた交流の場をつくる狙いがある。
10月1日午後には大阪市の「うめきたSHIPホール」で、地域代表チームによる全国大会を開く予定だ。国内で地域単位の取り組みを積み重ね、その先に2030年の世界大会「GeeSPORTS World Championship」を描く。

2025年10月の大阪・関西万博で開催されたシニアeスポーツ「GeeSports大会」
【GeeSPORTS協会の高橋潤理事 コメント】
GeeSPORTSの最大の特徴は、高齢者を支援の対象としてだけでなく、社会や地域の担い手として位置付けていることです。私たちはGeeSPORTSを通じて、多世代の交流や地域コミュニティーの活性化を促し、さまざまな社会課題の解決につなげていきたいと考えています。そして、日本発のGeeSPORTSが世界各国の高齢化社会の課題解決にも貢献できるよう、その価値を広げてまいります。
(株式会社共同通信社)
















