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サハリン少数民族ウイルタと出会う企画展 「ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家」

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 「ジャッカ・ドフニ」は、ウイルタ語で「大切なものを収める家」を意味する。オホーツク海に面した網走にかつてあったサハリン少数民族の資料館の名だ。東京の高島屋史料館TOKYO(高島屋)では、この「ジャッカ・ドフニ」の所蔵資料をまとめて展示公開する初めての企画展を、3月16日~8月25日まで開催する。入館無料。

 ロシア領だったサハリン島は1905年、日露戦争後のポーツマス条約で北緯50度以南が日本領と定められた。戦争や外交はサハリン島に暮らした少数民族の生活慣習を一変させた。その後第2次世界大戦にも巻き込まれ、終戦後シベリアに抑留される人もいたし、住み慣れた地を離れ日本に移住せざるを得ない人もいた。「ジャッカ・ドフニ」設立に尽力したウイルタのゲンダーヌ(日本名:北川源太郎)さんもその一人だという。ウイルタを中心に、ニブフ、樺太アイヌなどサハリンに暮らした少数民族の生活文化を伝えたこの私設資料館の所蔵資料は、現在北海道立北方民族博物館に引き継がれている。

 企画展はウイルタとその文化に出会える場所。近いところにあるさまざまな文化の交差を再認識する機会になる。

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