“カトリック作家”として知られる遠藤周作氏は、今年生誕100年。その著書『沈黙』が12月8日から、Amazon オーディブル（米Audible, Inc.）で配信されている。『深い河』は12月22日から。多忙な年末でも、不朽の名作を聴きながら味わうことができる。

　『沈黙』は、遠藤氏の代表作でキリスト教文学の最高峰といわれている。カトリック作家ならではの視点で、キリスト信仰の根源的な問題を突きつけ、永遠のテーマ、「神の沈黙」に深い問いを投げかける長編だ。『深い河』は1993年に発売された長編作品で、生きることの意味を問う遠藤文学の集大成。第35回毎日芸術賞を受賞している。

　2024年には『白い人・黄色い人』、『海と毒薬』、『イエスの生涯』、『影に対して：母をめぐる物語』が続々と配信予定だ。