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「ChatGPT」は1年で0→3800件 30万件のプレスリリースデータからわかる2023年の企業トレンド

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 2023年を振り返る季節がやってきた。PR TIMES(東京)は、運営するプレスリリース配信サービス「PR TIMES」で2023年1~10月に発表されたプレスリリース30万1976件を対象にデータを分析。使われたキーワードによる2023年の業界分析と各種ランキングなどを発表した。

 プレスリリースで使用されたキーワードのランキング(総合)では、「イベント」が1位、「DX」が2位に。5月8日以降、新型コロナウィルス感染症が5類に引き下げられたことでイベントをリアル開催する企業が増えたためか、「イベント」は月別ランキングでも5月以降連続して1位をキープしている。上半期で件数が増えた「AI」は、総合で6位と昨年の10位から大幅にランクアップ。「ChatGPT」や「生成AI」の隆盛にも見られるように、今年は「AI」が急伸した年といえそうだ。 

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 昨年と比較して顕著に増加している“上昇キーワード”の一つが「ChatGPT」。期間中、3863件のプレスリリースで使用され、総合でも24位になった。ただ、月別にみると6月以降は徐々に順位を落とし、流行のピークは3~5月とみられている。一方、後半にかけて件数と順位を伸ばしたのが「生成AI」で、10月には「ChatGPT」を上回る415件(総合28位)となった。

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 その他の“上昇キーワード”として挙げられているのが「タイパ」(タイムパフォーマンス=時間対効果)。287件の使用があり、昨年比で28.7倍となった。当初のZ世代内の流行にとどまらず、簡単に作れるレトルト食品や予約不要のジムなどの業態で使われ、社会全体でニーズのある言葉として増加したと考えられる。
 2020年にコロナ禍とともに頻出キーワードとなり、2021年総合1位、2022年と2023年に総合2位となったのが「DX」。「●●DX」のように他と組み合わせたワードも多数作られ、“注目キーワード”となっている。2023年、「●●DX」のキーワードは266種あり、そのうち97は昨年には見られなかった新出ワードだ。特に自治体や行政に加え、建設、不動産、医療、物流といった産業に向けられたサービスが多く、社会全体でDX化が進む中、今後も新しいサービスが発表されることが予想される。

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 もうひとつの“注目キーワード”として挙がったのは、「省人化」。2021年77件、2022年159件、2023年213件と年々その件数を増やしており、起因するように「人手不足」のキーワードが2021年120件、2022年212件、2023年505件とこの1年でも2倍超に件数を増やしている。キーワードランキングでも上位にランクインしているように「DX」の普及や「AI」の広がりがビジネスにもたらす業務効率化に伴い、「省人化」というキーワードはますます使用されると予想されている。

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