物価高が顕著となっていることで、お小遣いをもう少し欲しいと思っている人が多いことだろう。そうした中、SBI新生銀行では20代から50代の有職者の男女約2700人を対象にした「2023年会社員のお小遣い調査」を実施した。それによると、お小遣いは増えているようだが･･･。

　ずばり、お小遣い額（毎月の平均額）を聞いてみると、男性会社員は4万557円（前年比1915円増、2010年以降初の4万円台に到達）、女性会社員は3万5001円（前年比1723円増、2014年以降の最高額）となった。ただ、増えてはいるものの、昼食代が男性会社員で624円（前年比1円増）、女性会社員で696円（同40円増）、1カ月の外での飲み代が男性会社員で1万3850円（前年比2355円増）、女性会社員で9574円（前年比1145円増）だったことを考えると、増えたことによって懐事情が良くなったという感じはしない。

　このほか、お金にまつわる質問をすると、老後のために必要と想定する資金は、男性会社員と女性会社員ともに「2000万円～3000万円未満」が最も多くなっている。他方、FIRE（経済的自立と早期リタイア）について聞くと、 男性会社員で「知らない」が35.1%、女性会社員は42.4%と男性会社員より7ptほど非認知率が高い。また、FIREに必要と想定する貯蓄額は、男性会社員で「1億円以上」、女性会社員では「5000万円～1億円未満」がトップで、男女で必要と想定する貯蓄額に差があるようだ。