KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

あなたが待てるのは「何分」まで? 日本人の変化も見受けられる「待ち時間」に関する調査

イメージ
イメージ

 「あと〇分」──待っている時間はつらいもの。日常生活では、さまざまなシーンで待ち時間があるが、果たしてどれくらい人は辛抱するものだろうか。シチズン時計では、「時の記念日」である6月10日を前に、この「待ち時間」について20代・30代・40代・50代の全国のビジネスパーソン400人を対象に4月7日~9日の期間に調査を実施した。

 この調査では「さまざまな場面・状況でイライラを感じるまでの限界時間」と「行列して待つとき覚悟する時間」を聞いたが、2018年に実施した同様の調査と比べると、多くの項目で、イライラを感じるまでの時間が少し伸び、気長傾向になったという。コロナ禍によって時間に対する意識や感覚が変化したと考えられるほか、DX化の進展によって待ち時間などがあらかじめわかるようになったことも大きそうだ。かなり待つ場合でも、最初からわかっていれば、イライラもしなくなるといったところか。

 それでは、具体的なシーンごとに、イライラを感じるまでの限界時間を聞いてみると・・・。

 病院は「30分」(36.3%)が最も多く、45分までで6割(60.4%)の人がイライラを感じている。2018年の調査でもほぼ同様の結果だった。窓口で、病院と同様に待つイメージが強い役所では「15分」(28.0%)でイライラするという人が最も多いが、18年調査と比べ、少し気長になったようだ。

 並ばずに済めば、ラッキーと思える金融機関のATMの行列では「5分」(34.3%)がトップで、他の事項よりイライラまでの所要時間は短いものの、「10分」以上の各時間を回答した人は18年調査より増えており、気長になった傾向がある。統廃合によるATM店舗の減少もあって、その分混んでしまい、並ぶのが当たり前と思えるようになったのかもしれない。

 通勤時の電車の遅れについては、10分までで6割強がイライラ。日本の鉄道は定刻運行が当たり前になっているため、イライラまでの時間は短い。このほか、エレベーターは1分を過ぎるとイライラ、歩行者の信号待ちも1分を超えるとNGのようだ。一方、コンビニやスーパーのレジ待ちについては、18年調査では3分で61.1%がイライラを感じたものの、今回はその割合は50.0%に減少。買い物はのんびり、と気持ちが変わったのであろうか。ファストフード店ではイライラまでの時間は5分を超え、過剰なスピードを求めている様子はないようだ。

 このほか、居酒屋で最初の一杯が出てくるまでの時間、電話口で待たされる時間、国内のネットショッピングで購入した商品が自宅に届くまでなどが気長となる傾向が読み取れる。人気飲食店の入店行列待ち、テーマパークの人気アトラクション行列待ち、深夜タクシーの行列待ちなども同様で、コロナ禍によって、せっかちな日本人が減ったのかもしれない。

編集部からのお知らせ

新着情報

あわせて読みたい