年末年始に1泊以上の旅行に行く人を調査 日にち周りの良さは旅行者増加につながる!?
お役所をはじめとして、通年であれば12月29日~1月3日と6連休になるケースが多い年末年始休暇だが、今年はカレンダー周りが理想的で、12月28日~1月5日と9連休になる人が多いのではないだろうか?
そうなると、旅行や帰省する人が増えそうな感じがする。そんな中で、JTB(東京)は今年で55回目となる「年末年始(12月23日~1月3日)に、1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向見通しをまとめた。調査期間は11月12日~15日、調査対象は全国15歳以上79歳までの男女。サンプル数は事前調査が1万人で、事前調査で「年末年始に旅行に行く/たぶん行く」と回答した人から抽出した 1764人を本調査の調査対象とした。
今年の年末年始の旅行意向について、事前調査で「行く(“行く”と“たぶん行く”の合計)」と回答した人は調査時点で18.6%と、前年から1.2ポイント減少。性年代別でみると、男女とも若い年代ほど旅行意向が高い傾向がみられるものの、コロナ禍による制約がなくなった前年は旅行に対して前向きな姿勢が感じられたのが、その意欲も一巡した様子だ。
本調査回答者(1,764人)のうち旅行先を「日本国内」と答えた1,615人に、今年の年末年始の旅行に対する考え方を聞いたところ、「昨年の年末年始より旅行日数を増やす」が21.5%で最も多く、「昨年の年末年始より旅行日数を減らす」(9.1%)を大きく上回った。また、「昨年の年末年始より遠方へ旅行したい」(12.0%)が「昨年の年末年始より近場の旅行に行きたい」(8.1%)を3.9ポイント上回っている。この点は、やはりカレンダー周りが意識されている様子だ。
旅行の日程を聞くと、長い連休となる今年は年末年始のピークを避けて分散している様子。旅行日数については「1泊2日」(29.9%)が最も多いが、前年から2.4ポイントダウンした。一方で、「2泊3日」(28.2%)が0.7ポイント増、「3泊4日」(19.3%)も2.9ポイント増となるなど、休暇の増加が旅行期間の延長につながっているようだ。
一方、本調査回答者(1,764人)のうち今年の年末年始の旅行先を「海外」と答えた人は149人(8.4%)で、前年より0.7ポイント増加。行先で最も多かったのは「韓国」(26.2%)で、前年から9.5ポイント増加しており、以下「台湾」(11.4%)、「ヨーロッパ」(10.7%)、「ハワイ」(10.1%)が続いている。