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V・ファーレン長崎(3年連続5度目)

V・ファーレン長崎

就任2シーズン目の佐野達監督の掲げる攻撃サッカーが浸透。テンポの速いパス交換でゴールを目指すスタイルに磨きがかかり、今季は日本フットボールリーグ(JFL)で上位争いに絡んでいる。
攻撃の中心は、今季のJFLで14点を挙げ、得点王争いトップ(8月29日現在)を走るFW有光亮太。今季から加入したFW水永翔馬は身長180セン チ、体重80キロの体格を生かし、前線でのポストプレーやヘディングで存在感を示している。けがから復帰したFW山内祐一はスピードを生かしたドリブル突 破で得点に絡み、好調の要因になっている。中盤のキーマンは岩間雄大と山城純也。ともに豊富な運動量を生かし、攻守に欠かせない存在だ。DF陣はセンター バックの藤井大輔が中心。このほか井筒和之、今季途中加入の崔宰銀と野本安哲もおり、先発争いが激しさを増している。杉山琢也、持留新作の両サイドバック は積極的な攻撃参加でチャンスの起点になっている。天皇杯の長崎県代表を決める県選手権決勝は三菱重工長崎に2-0で快勝。水永と山内が得点を挙げたほ か、普段出場機会に恵まれない選手も活躍し、層の厚さを示した。
Jリーグの基準を満たすスタジアムの建設が間に合わず、今季JFLで上位に入ってもJ2に昇格できない。専用練習場を持たないなど厳しい状況下でもモチ ベーションを下げることなく、優勝争いに加わっている。初のJFL制覇を達成し、2013年のJ昇格に向け、県民の盛り上がりを促したいところだ。
天皇杯の最高成績は3回戦。過去2大会はいずれも2回戦でJ1横浜F・マリノスに敗れた。今回海邦銀行(沖縄)との1回戦に勝てば、J2東京Vとの対戦 になる。佐野監督は「違うカテゴリーのチームと試合ができるのが天皇杯の楽しみ。V・ファーレン長崎というクラブをアピールするためにも東京Vを倒した い」と意気込んでいる。

(長崎新聞)