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瀕死だった赤ちゃんピューマが元気な美ピューマに成長 三つ子ピューマの成長の軌跡を収めたフォトブック『ピューマのかぞく』が発売

 岩手県・盛岡市動物公園ZOOMOで飼育展示されているピューマの三つ子が、6月10日に1歳の誕生日を迎えた。同日、ピューマの家族の歩みや、子どもたちの成長の軌跡を収めたフォトブック『ピューマのかぞく』(盛岡市動物公園ZOOMO監修・辰巳出版)が発売された。

 2025年6月10日、メスのピューマ「ニーナ」が5頭の赤ちゃんを出産。一度の出産で5頭が生まれるのは国内初、そして国内最多だったという。見るからに小さく生まれた赤ちゃんを、初産のニーナは懸命に世話したが、生後3日目に2頭が命を落とした。生き残った3頭のうち1頭にも急激な体力の低下が見られたため、緊急人工哺育を開始。幸いにも人工ミルクをよく飲み、排せつも良好で、小さな命はつながったという。

 飼育係と獣医師のケア、そして母ニーナの献身的な育児により、メス1頭、オス2頭の赤ちゃんは順調に成長。しかしその先にも、骨折、入院、手術、親子隔離からの合流などいくつもの困難が待ち受けていた。同園では、赤ちゃんの誕生直後から、「ピューマを応援して下さる皆様へ」と題して親子の様子を毎日SNSに投稿。赤ちゃんの死亡や怪我、人工哺育から親子を合流させることの難しさなども、包み隠さず公開し、11万のフォロワーたちが、親子の成長を見守ってきた。

人工哺育の様子/『ピューマのかぞく』より(写真提供:盛岡市動物公園ZOOMO)

 2026年6月現在、元気いっぱいに過ごしているという子どもたち。瀕死(ひんし)の状態から人工哺育で命をつなげたメス「キャフ」は、母ニーナ似の美ピューマに成長。今ではきょうだい一の活発さで家族を翻弄(ほんろう)している。オスの兄弟「ツィー」と「シェダル」は父タフ譲りの穏やかさと頼もしさを継承。お転婆キャフをいなしつつ、猛獣ピューマの威厳をまとい始めた。今後、子どもたちは繁殖のため他園に移動する可能性が高く、親子がむつまじく過ごす様子を見られる時間は限られているという。

 『ピューマのかぞく』では、メス「ニーナ」とオス「タフ」の来園から繁殖、ニーナの出産と子育て、さまざまなトラブルや子どもたちの個性的な育ちの過程を、盛岡市動物公園ZOOMO公式写真と、ファンが撮影した写真でつづっている。税込み1980円。同書の印税の一部は、ZOOMOのピューマたちのために活用されるという。

『ピューマのかぞく』

  • (左から)キャフ、シェダル、ツィー、母ニーナ。子どもたちは大きく成長した/『ピューマのかぞく』より(撮影:篝火)

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