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細胞を邪魔しないために 【平井理央 コラムNEWS箸休め】

 年齢を重ねるにつれ、代謝が下がっているのを実感しています。もともと汗っかきで、高校の部活中、夏場は後輩に心配されるくらい汗をかいていたのに、20代で局アナ時代は、夏のイベントでメイクさんに「コントですか?」と突っ込まれるくらい汗をかいていたのに、観測史上最も暑い夏になる可能性が指摘されている今、子どもと炎天下の公園に出かけても、そういえば、そんなに汗をかいていません。

 代謝だけでなく、身体(からだ)は疲れやすい気もしますし、眠りの質も低下している気がします。病気ではないけれど、なんとなく不調を感じることを「不定愁訴」というそうです。そこまでではないかもしれないけれど、この状況を改善するのは、早ければ早いほどいいと、私の中の警報が鳴っているのを感じ、焼け石に水かもと思いつつ、ひとまず、サプリメントについて調べ始めました。食生活や運動習慣の改善など、やるべきことはたくさんあるのですが、仕事・家事・育児のマルチタスクをこなす日々の中で、今すぐできそうなことが、私にとってはサプリを摂取することでした。

 何かに関心を持ち始めると、情報収集のために周囲の聞き込みから入ります。同級生の友人は、ビタミンBとCを欠かさず取っていると当たり前のように言っていたり、年下の女優さんからは、血液検査で足りない栄養素も把握し一瞬では数えきれないくらいたくさんの栄養素をサプリメントで補っていると聞いたりしていました。あくまで私調べですが、やっていないのは自分だけかと思うくらい、同世代の女性はサプリメントを上手に活用していました。

 そんな中、とあるお仕事で予防医学マイスターの坂田武士(さかた・たけし)さんと知り合いました。薬剤師の資格もお持ちです。身体のスペシャリストである坂田さんの話はとても興味深く、「人の細胞は少しでも長生きするため、若くいるためにプログラムされている。でも私たちがそれを邪魔している」そうです。であれば、少しでも細胞の邪魔にならないように生きたい! と思い、サプリメントについても、いろいろと教えてもらいました。

 身体のメカニズムを知って、だからこの栄養素を取るんだという分かりやすい理屈は、飲み続けるモチベーションを確実に上げてくれました。人体ってなんてよくできているんだろうと知るたびに感心しています。身体の細胞が入れ替わるのが3カ月周期ということで、まず3カ月続けて効果を確認したいと思っています。今後は血液検査もしてみたいですし、暑さもあって全くやっていないジョギングも再開してみようかな。

 人生100年時代、健康寿命をなるべく延ばしていきたいものです。そして、健康を意識して始まったサプリ生活。当たり前かもしれませんが、身体が整っていくと、肌や髪など美容への効果も期待できるようで、ひそかにそちらも楽しみにしています。 

平井理央(ひらい・りお)/1982年東京生まれ。2005年、慶應義塾大学法学部卒業後、フジテレビ入社。スポーツニュース番組「すぽると!」のキャスターを務め、オリンピックをはじめ国際大会の現地中継などに携わる。13年フリーに転身。ニュースキャスター、スポーツジャーナリスト、女優、ラジオパーソナリティー、司会者、エッセイスト、フォトグラファーとして活動中。

(Kyodo Weekly・政経週報 2023年8月14・21日号掲載)

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