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わが子、はや〝少女〟に 【平井理央 コラムNEWS箸休め】

 先日6歳になった娘のインフルエンザの予防接種に付き添いました。子どもは12歳までインフルの予防接種を2回打つことを推奨されているのですが、これがなかなか難しいのです。なぜなら、幼児期には、寒くなってくると必ず2週間に1回くらいは鼻水を出していたり、せきが少し出ていたりしていて、予防接種を打っていいと思えるコンディションと、打てるタイミングが重ならず、年明けに2回目を打つことも、最悪1回で終えた年もあったからです。

 周りのママたちに話を聞くと、冬に子どものコンディションがずっと良好ということはやはり難しいので、少し風邪気味でも先生と相談して打っちゃう派も多くいるようです。娘は、今のところはインフルエンザにかかったことはないのですが、毎年、インフルエンザ予防接種に向けたコンディション作りの難しさを痛感しています。

 ただ注射は元々そこまで苦手ではないようで、ありがたいことにそこの苦労はあまりなく、今では注射する時も、一人で椅子に座って、泣きもせず「そんなに痛くなかった」なんて、澄ました顔を見せてくれると、ずいぶんお姉さんになったなとしみじみ思ってしまいます。

筆者提供
筆者提供

 来年から小学生になるこの1年で、さまざまな場面で成長を感じることが多く、うれしい半面、現在困っているのが、娘のヘアスタイルのこだわりです。3歳の七五三で行った写真館で、プロの技術を体験し、ヘアメーク欲求が開眼。毎朝、今日の髪型はどうのこうのと、1分が惜しい場面で〝クレーム〟が入ります。左右対象じゃない、ゴムからはみ出た短い毛が嫌だ、生え際は見せたくないなどなど、いろんな角度からの指摘が、容赦なく飛んできます。最近ではヘアスタイルが載っている本を持ち出し、これと同じにしてほしいと、事もなげに言ってきます。こちらとしても、朝は気持ち良く登園してほしいので、なるべくリクエストに応えたいのですが、なにぶん素人なので技術が追いつかず、何回もやり直しさせられイライラしてしまうことが幾度となくありました。

 現在は「平日はやり直し1回まで」というパターンで落ち着いています。ちなみに私は、小学5年生まで後ろ髪は寝癖のまま通学していて、母を心配させていました。親子でなんという違いなんでしょうか・・・。

 娘が一人で自分の髪を仕上げられる日が来るのを待ち望みつつ、それはそれで、洗面所から30分くらいは余裕で出てこなくなりそうで、今から未来の朝を憂いています。

【KyodoWeekly(株式会社共同通信社発行)No. 49からの転載】

あっていい渋谷の “お約束”  【平井理央 コラムNEWS箸休め】 画像2

平井理央(ひらい・りお)/1982年東京生まれ。2005年、慶應義塾大学法学部卒業後、フジテレビ入社。スポーツニュース番組「すぽると!」のキャスターを務め、オリンピックをはじめ国際大会の現地中継などに携わる。13年フリーに転身。ニュースキャスター、スポーツジャーナリスト、女優、ラジオパーソナリティー、司会者、エッセイスト、フォトグラファーとして活動中。

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