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ひとり暮らしの親の「スマホリタイア」 背景には認知・身体機能の低下

 高齢者がどんどん進化するスマホ操作に戸惑い、手放していく“スマホリタイア”。「現役時代からずっと使い続けていればなんとかなるのでは」「操作そのものを理解していれば大丈夫」と考えるのは希望的観測かもしれない。何十年運転してきても、高齢故の認知機能の低下で免許を返上するのと同様、身体機能の低下などが原因でスマホを手放すことが多い実態が、「親のスマホリタイア」に関する実態調査(チカク・東京)で浮かび上がった。

親のスマホ操作が難しくなった(あきらめた)年齢

 スマホを利用している、または利用していたひとり暮らしの親を持つ50〜60代の198人を対象に、8月4〜10日に調査を実施。ひとり暮らしの親の「6人に1人」(17.2%)がスマホリタイア層。年齢別にみると、遠出の旅行や車の運転など、他の活動について「以前よりできなくなってきている」「やめた」という人の割合が増えるにしたがって、スマホのスムーズな操作もできなくなってきている。リテラシーの問題より、日々の暮らしの変化と同じ自然な身体の衰えが背景にあるといえそうだ。

 親のスマホの操作やスマホでの連絡が難しくなった年齢は、80代が52.9%で最多。きっかけや原因をたずねると、認知機能の低下(61.8%)や身体機能の低下(目・耳44.1%、手元操作35.3%)といった自然な身体の変化が、システムや用語の理解度(リテラシー32.4%)を大きく上回っている。

 親のスマホ操作やスマホでの連絡が難しくなった後、現在利用している連絡ツールについては、「スマホを使いづらいまま継続」(61.8%)が最多で、「実家の固定電話」(41.2%)が続く。スマホをだましだまし使いながら、機能制限や家族のサポートが必要な状態(実質的なリタイア)である様子がうかがえた。

 そして「あなたが80〜90代になっても、スマホの操作を現在同様に使える自信はありますか?」という問いには、「自信はある」(50.5%)と「自信はない」(49.5%)がほぼ半々だった。

あなたが80〜90代になっても、スマホの操作を現在同様に使える自信はありますか?

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