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若手農業集団による夜の農業体験イベント「ナイトファーム」 京都・大原野で7月1日から開催

 一般社団法人BNR (京都府長岡京市)は、7月1日(火)~11月9日(日)の期間、京都・大原野(おおはらの)で夜の農業体験イベント「ナイトファーム」を開催する。約1000球のイルミネーションが照らす幻想的な“夜の畑”を舞台に、京野菜の収穫体験や石窯でのピザ作り、野菜を使ったディナーなどが楽しめる。開催場所はBNRファーム(京都府京都市西京区大原野上里南ノ町736)。期間中の木曜は定休。

 BNRは、2020年に京都・大原野で新規就農した20~40代のメンバーで構成される農業グループ。気候変動による収穫量の不安定化や、担い手不足といった広範な課題が深刻化する中、農業を取り巻く問題に多面的にアプローチし、持続可能な未来に向けた取り組みを行っている。

 「ナイトファーム」は2024年7月に、ライトアップされた夜の畑で京野菜の収穫を楽しめる体験型プログラムとしてスタート。その季節に採れる京野菜を収穫し、収穫した野菜を使って石窯でピザを焼いて味わえる。手ぶらで参加できる気軽さもあり、昨年はファミリー層からカップル、年齢を問わず、多数の参加があった。体験で収穫した京野菜(約2000円相当)はそのまま持ち帰ることができる。

 今年度は席数を大幅に拡充し、コースも1種類から2種類へとバリエーションを追加。さらに、“BNRオリジナル企画・キャンドルすくい”や“線香花火”といった夏らしい体験に、農園ならではの夏のドリンク“スイカサイダー”の提供など、日本の夏を感じられる催しを日替わりで展開する。秋の催しも絶賛企画中という。

 1時間の「スタンダードコース」は、しおりを見ながら、各体験を自由に進めるセルフ形式のコース。収穫からピザ作りまで、自分のペースで気軽に楽しめる。2時間30分の「プレミアムコース」は、農家がマンツーマンで接客を行う、より丁寧な体験コース。ピザのトッピングやドリンクなどのオプションがすべて含まれたオールインクルーシブ。収穫体験では、野菜の豆知識や育て方など、農家から直接話を聞きながら体験できる。事前予約制。料金や時間などの詳細、予約はBNR公式サイトの予約ページから。

 「ナイトファーム」という夜間に特化した農業体験を通して、共働き世帯やファミリー層が家族そろって参加できる場を創出。京都市中心部からアクセスしやすい立地を生かし、観光客の分散化を図るとともに、地域の農産物や食文化の魅力を発信していく。体験で収穫しきれなかった野菜は、子ども食堂や寄付活動に活用する仕組みを整備し、地域社会への還元にも取り組んでいる。さらに、農家の経済支援や、将来的な担い手育成にもつなげていきたい考えだ。

夜の京野菜収穫体験の様子

 

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