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【喘息患者へのアンケート調査】喘息の症状があっても定期通院している人は半数以下

~5月7日は「世界喘息デー」。喘息は症状改善後も継続的な治療が重要~

オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:岡田 歩、以下当社)は、5月7日の「世界喘息デー」に向けて、過去に喘息と診断されたことのある20代以上男女1,200人を対象にアンケート調査(以下本調査)を実施しました。

本調査では、喘息の症状や治療状況、喘息に関する知識などに関して質問しました。その結果、現在喘息の症状がある人の中で、医療機関に定期通院している人は半数以下(36.5%)でした。また、喘息に対する日常の対処方法については、「症状が出た時だけ対処している、または症状が出ても何も対処していない人」がおよそ3人に2人(64%)でした。これらのことから、喘息の症状が出ていても、医療機関にかかり、継続的な治療をおこなっている人は全体の半数に満たないということがわかりました。

気管支喘息は、咳、息切れ、気流閉塞などのさまざまな症状がでる呼吸器系の慢性疾患です。日本では、90万人以上が喘息の治療を受けています。*1「喘息予防・管理ガイドライン」*2では、症状が月1回以上の喘息患者には低用量ICS*3やLTRA*4などの長期管理薬による継続的な治療が推奨されています。日本喘息学会 喘息専門医の西藤成雄先生によると「喘息は発作などの症状が起こっている時にだけ対症療法をおこなっていることが多いが、自覚症状がなくなったとしても定期通院することが重要。継続治療することで喘息発作のリスク低減や発作時の重症化回避に繋げることができる」とコメントしています。喘息の管理では、自己判断せず医師の指導のもと適切な治療を受けることが重要です。
*1 厚生労働省「令和2年(2020)患者調査の概況 統計表1~8」p25
*2 「喘息予防・管理ガイドライン2021」 株式会社協和企画
*3 吸入ステロイド薬
*4 ロイコトリエン受容体拮抗薬

当社は呼吸器事業のビジョンとして「呼吸器疾患増悪ゼロ」を掲げ、より多くの人々の呼吸器疾患の改善にむけた事業をグローバルに展開しています。喫煙習慣や大気汚染を背景に喘息やCOPDなどの患者数が拡大している新興国を中心に、治療・症状管理を支援するサービスの普及に取り組んでいます。

調査のまとめ
1.「喘息」の症状があっても定期通院していない人は6割以上
2.過去に「喘息」と診断された人のうち64%の人が、症状が出た時だけ対処している、または症状が出ても何も対処していない
3.喘息の症状が出始めた年齢は、0~13歳での発症が48.2%、成人(18歳以上)での発症が48.7%と約半数が成人後に喘息を発症
4.喘息の症状として多いのは、上位から順に「咳が出る」65.8%、「呼吸や息苦しさがある」53.7%、「夜せき込むことがある」43.3%
5.症状が出やすい季節は、「冬」が最も多く60.7%、次に「春」が46.8%
6.過去に「喘息」と診断された人のうち、「症状がなくても喘息のリスクを保有している場合がある」と知っている人は38.6%に留まる

調査結果の詳細
1.「喘息」の症状があっても定期通院していない人は6割以上
過去に「喘息」と診断された人のうち、現在症状があると答えた人598人に喘息治療の通院状況について質問したところ、「定期的に通院している」と回答した人は36.5%、「症状が出た時だけ通院している」が39.5%、「症状が出ていても通院はしていない」が21.9%と、現在喘息の症状があっても定期通院していない人が6割以上でした。

2.過去に「喘息」と診断された人のうち64%の人が、症状が出た時だけ対処している、または症状が出ても何も対処していない
過去に「喘息」と診断された人に、日常の対処方法について確認したところ「症状が出なくても、継続的に薬を使用している」が23.6%、「症状が出た時だけ薬を使用している」が30%、「症状が出ても薬は使用していない」7.4%、「症状が出た時は市販の咳止め薬等を使用している」4.7%でした。このことから、症状が出た時に継続的に治療をおこなっていない人が6割以上であることがわかりました。

3.喘息の症状が出始めた年齢は、013歳での発症が48.2%、成人(18歳以上)での発症が48.7%と約半数が成人後に喘息を発症
喘息の症状が出始めたのは何歳の頃か質問したところ、0~13歳での発症が48.2%、成人(18歳以上)での発症が48.7%と約半数が成人後に喘息を発症していることがわかりました。

4.喘息の症状として多いのは、上位から順に「咳が出る」65.8%、「呼吸や息苦しさがある」53.7%、「夜せき込むことがある」43.3
過去に「喘息」と診断された人に喘息の具体的な症状について確認したところ、「咳が出る」65.8%、「呼吸や息苦しさがある」53.7%、「夜せき込むことがある」43.3%、「のどが狭くなる感覚がある」33.8%、「日中、咳が出る」が24.8%でした。喘息の代表的な症状である咳が出ると答えた人がもっとも多く、また日中よりも夜せき込むことがあると回答した人が多いという結果となりました。

5.症状が出やすい季節は、「冬」が最も多く60.7%、次に「春」が46.8
過去に「喘息」と診断された人に、症状は出やすい季節を確認したところ、「冬」と答えた人が最も多く60.7%、次に「春」が46.8%でした。

6.過去に「喘息」と診断された人のうち、「症状がなくても喘息のリスクを保有している場合がある」と知っている人は38.6%に留まる
大人の喘息に関する知識について聞いたところ、「大人になってからでも喘息になることがある」と答えた人は71.0%、「症状がなくても喘息のリスクを保有している場合がある」 と答えた人は 38.6%という結果になりました。

日本喘息学会 喘息専門医 西藤成雄先生からのコメント
近年、喘息が原因による死亡者数は減ってきていますが、喘息の有病率はそれほど減っていません。喘息は発症すると治ることが難しいため、発作などの症状が起こった時の治療だけでなく、自覚症状がなくなった後も継続的に治療することが重要です。また一度喘息と診断された方には、肺機能検査を受けることをお勧めします。
また、今回の調査結果からもわかるように、喘息は子供だけの疾患ではなく、大人になった後も発症することがあります。調査によると冬に症状が出る方が多いですが、寒暖差がある春や秋にも症状が出やすくなります。春は花粉や黄砂の影響で発症することもあります。私の診療経験で深夜にせき込むことがあれば下気道の病気を疑う事が多く、喘息を視野に入れる場合があります。気になる症状があれば、自己判断せず呼吸器科などの医療機関を受診することをお勧めします。

西藤 成雄先生
日本喘息学会 喘息専門医
西藤小児科こどもの呼吸器・アレルギークリニック 院長

 

 
調査の概要
■調査目的 :喘息に関する調査
■調査対象 :全国の20代以上の1,200人
男性/女性 各600人ずつ
20代、30代、40代、50代、60代、70代以上の各200人
■調査エリア :全国
■調査方法 :インターネット調査
■調査期間 :2024年4月12日(金)~2024年4月14日(日)

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NE-U200は、使いきりタイプのメッシュ部を採用したネブライザです。従来、金属製だったメッシュ部を樹脂製の使いきりタイプに変更することで、一回ごとの交換が可能です。これにより、吸入後に必要だったメッシュ部の洗浄が不要になり、使いやすさを大幅に向上しました。また、毎回新しいメッシュ部を使用できるため、洗浄不足による目詰まりや雑菌の繁殖を気にすることなく清潔な状態で使用することができます。
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