KK KYODO NEWS SITE

ニュースサイト
コーポレートサイト
search icon
search icon

C&W、2023年Q3の米国マンハッタンオフィス市況を発表

グローバル不動産総合サービス会社のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(グローバル本社:米国イリノイ州シカゴ、日本本社:千代田区永田町、C&W)は、米国マンハッタンにおけるオフィス市況について最新のレポートを発表致しました。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202310271838-O1-sS34cEXq
 
ダウンロードはこちらから

2023年第3四半期 市況

経済:雇用者数は2020年2月のピークに迫る
8月のニューヨーク市の総雇用者数は470万人近くに達し、2020年2月のピークを僅かに45,600人下回るのみとなった。金融サービス業の雇用が過去12か月で22,500人回復すると同時に、民間部門における雇用は134,200人増加した。娯楽・接客サービス産業の雇用は過去1年で41,500人増加し、教育・医療サービス産業の雇用は過去最高の120万人まで上昇した。ニューヨーク市のオフィスワーカー総数は150万人を僅かに下回り、直近7か月間で最低となった。

需給:空室率は緩やかに低下し、 第3四半期の新規成約面積は微増
2023年第3四半期のマンハッタンの新規成約面積は400万平方フィート(sf)近くとなったが、依然として過去10年間の四半期平均670万sfおよびパンデミック後の四半期平均450万sfを下回っている。年初来の新規成約面積は2022年同期比36.9%減少し1,270万sfとなった。新築またはリノベーションされたオフィスへの需要が引き続き堅調で、当該四半期の新規成約面積の32.4%を占めた。また、当該四半期における新規成約面積上位10物件のうち5物件は、2015年以降に新築またはリノベーションされた物件だった。契約更新面積は当該四半期中に9.8%増加して160万sfを記録し、年初来合計は前年比3.2%増の440万sfとなった。第3四半期における10万sf超の大型成約は2件のみで、年初来合計は8件。なお、1年前にさかのぼると同合計は29件であった。一方、新規成約件数のうち、10万sf未満の小規模な成約は、70.3%を占めるまでになった。

当該四半期の新規成約面積が僅かに前期比2.4%増加したとともに、大規模の募集物件が最低限に抑えられたことで、マンハッタン全体の空室率は30ベーシスポイント(bps)低下して22.1%となった。また、サブリース(転貸)形式の募集面積は、2,210万sfと引き続き高い水準にあるものの、当該四半期においては3.6%の減少に転じた。一方、直接賃貸形式の空室面積は2四半期連続で7,000万sfと高止まりしている。なお、第3四半期は550 Washington Streetと424 Fifth Avenueが満室稼働で竣工したことにより、年初来のネット・アブソープション(吸収需要)は2019年以来初めて上昇に転じた。

賃料:第3四半期のマンハッタン全体の募集賃料は微減
マンハッタンにおけるオフィスビル全体の募集賃料は、平方フィート当たりの単価(psf)が前期比$0.30psf下落し$71.82psfとなり、グレードAオフィスの募集賃料は前期比$0.41psf下落し$79.18psfとなった。

サブマーケット別にみると、ミッドタウンでは、グレードAオフィスの募集賃料が前期比$0.41psf下落し$83.54psfとなったため、全体の募集賃料は前期比$0.35psf下落し$76.70psfとなった。ミッドタウン・サウスでは、51 Astor Placeで平均募集賃料を上回っていたサブリース募集物件が外れたことから、全体の募集賃料は前期比$0.15psf下落して$75.69psfとなり、グレードAオフィスの募集賃料は前期比$2.32psf下落し$91.21psfとなった。ダウンタウンでは、全体の募集賃料は$0.42psf下落して$55.86psfとなり、グレードAオフィスの募集賃料は、$0.34psf下落して$56.69psfとなった。

 
今後の見通し
2023年は新築またはリノベーションされたオフィスが既に540万sf供給されているが、第4四半期はさらに440万sfのオフィスが竣工予定。
稼働率の上昇に伴い、2024年のオフィス需要は堅調に回復していくものと予測。
今年の新規成約取引額は2021年度と同水準にて終わるものと予測。

‐以上‐

クッシュマン&ウェイクフィールドについて
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)はニューヨーク取引証券所に上場している世界有数の事業用不動産サービス会社です。世界約60カ国、400拠点に約52,000人の従業員を擁しています。施設管理、売買仲介、鑑定評価、テナントレップ、リーシング、プロジェクト・マネジメントなどのコア・サービス全体で、2022年の売上高は101億ドルを記録しました。受賞歴のある企業文化や、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)、環境、社会、ガバナンス(ESG)へのコミットメントにより、業界内外から高い評価を頂いております。詳しくは、公式ホームページhttps://www.cushmanwakefield.com/ja-jp/japan にアクセスするか公式ツイッター @CushWake をフォロー下さい。

編集部からのお知らせ

新着情報

あわせて読みたい