蒸気使用量を最大50%削減できる省エネ型加熱殺菌・滅菌装置 日阪製作所が開発、補助金対象となる「指定設備」の認証も取得

日阪製作所(大阪市)は、レトルト食品や医薬用輸液バッグなどの製造工程で使用される加熱殺菌・滅菌装置として、従来装置に比べ蒸気使用量を最大50%削減できる省エネ型を開発した、と発表した。
殺菌装置内で加熱殺菌した後、冷却処理を行うレトルト食品の製造工程では、これまで熱を回収し再利用されることはなく、蒸気量の負荷軽減と熱エネルギーの有効活用が長年課題となっていたという。
省エネ型装置は、製品を装填する処理槽と製品加熱後の水(約120℃)を回収する温水回収タンク、製品予冷後の水(約90℃)を回収する中温水回収タンクで構成されている。回収タンクがなかった従来装置で排出していた熱を二つのタンクに蓄熱し、次の工程の予熱と加熱に再利用することで、蒸気使用量を削減する。
同装置を導入する企業に対し、「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」「省エネルギー投資促進支援事業」で補助金の対象となる「指定設備」の認証を取得した。
