PCRリサイクル材の活用においてロットのばらつきを定量化し、条件の補正を行う技術を提供

　人工知能（AI）の研究開発企業MAZIN（マジン、東京都中央区）はこのほど、AIを活用した再生合成樹脂製品の生産技術支援サービスを始めたと発表した。

　マジンによると、自動車で使うプラスチックの25％は再生材を使用することを義務付ける案を欧州連合（EU）欧州委員会が公表するなど、再生合成樹脂の使用が今後増える見込みがある一方で、原料の質にばらつきがあるため品質が一定しない課題があったという。

　マジンは、AIを活用して原料の質のばらつきを定量化して生産条件を補正することで、一定品質の再生樹脂を成形するシステムを開発。このシステムを成形機メーカーなどに提供して「環境負荷低減や資源循環の観点から、リサイクル合成樹脂製品の活用拡大に貢献したい」としている。