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コロナ禍で「こころの相談」が急増 ティーペック調査、22年度は「充実度」回復

「コロナ禍前後の相談件数の傾向」

 

 全国の学校法人に「こころと体の健康相談窓口」「ストレスチェック」「各種研修会・セミナー」などのサービスを提供しているティーペック(東京都台東区)は、新型コロナウイルス禍で学生の心理がどう変化したかを検証するセミナー「コロナ後変わった!学生相談の傾向とその対策」を昨年12月にオンラインで開催し、このほど概要を公表した。

 セミナーでは、ティーペック所属の心理カウンセラーが、実際の相談事例とともに「コロナ前後の学生相談の変化と現状」について解説。学生・保護者からの相談件数は、年々増加しており、コロナが流行した2020 年度に初めて学生からの相談が7割を超えたという。20年度の相談内容は、こころの相談が急増。からだの相談30%に対し、こころの相談は58%だった。21年度以降も半分以上がこころの相談となっている。

 対面授業が再開されだした22年度の「学生充実度」は、友人・知人と会う機会が増えるなど活動量も増え、コロナ前の19年度並みに回復。コロナ関連の悩みも「落ち着きを見せた」という。

 ティーペックは「学生は相談すること自体に消極的、相談のタイミングが遅くなる傾向がある。学校は学生の心理サポートのために、もっと早めに相談ができるフロー、深刻な相談内容については大学や第三機関が介入できる体制づくりが急務だ」と指摘している。

 

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