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日本最後の「立山トンネルトロリーバス」がラストラン! 「立山黒部アルペンルート」で記念イベント開催

 富山県と長野県を結ぶ世界有数の山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」(立山黒部貫光・富山市)では、現在日本に残る唯一のトロリーバスである「立山トンネルトロリーバス」が今年の11月30日に最終運行を迎えることになり、6月1日からトロリーバスの魅力を堪能できるイベントを開催する。

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 「立山トンネルトロリーバス」は立山黒部アルペンルート内の室堂~大観峰(約3.7km)を10分間で結ぶ、日本最後のトロリーバス。立山の主峰・雄山(3003m)の直下を貫通する立山トンネルを走るトロリーバスとして1996年から運行を開始している。しかし昨年、老朽化と車両の部品の調達が困難になったため、国土交通省北陸信越運輸局へ廃止手続きと電気バスへの変更計画を届け出た。

 トロリーバスの最大の特徴は、石油燃料ではなく、電車線から電力の供給を受けて走るので、バスと呼ばれているが正式名称は「無軌条電車」、法律上は電車に分類される。電気で走ることで、トンネル内に排気ガスが滞留することを防ぎ、自然環境保全を考慮している。

 「立山黒部アルペンルート」とは中部山岳国立公園・立山にある山岳観光ルート。富山県の立山駅から長野県の扇沢間は、雪の大谷の中を駆け抜ける「立山高原バス」、「立山トンネルトロリーバス」などのさまざまな乗りものを乗り継ぎながら、大自然の絶景を気軽に楽しむことができる。

 本記念イベントは、11月30日のラストランまでの間に、計3回そして3つのテーマに分けて開催する。

 期間と内容は、第1弾:6月1日~7月26日「ありがとう!思い出の立山トンネルトロリーバス」、第2弾:8月24日~9月16日「ありがとう!日本最高所の立山トンネルトロリーバス」、第3弾:10月14日~11月30日「ありがとう!日本最後の立山トンネルトロリーバス・ラストラン!」。

 期間中限定で、トロリーバスに乗車すると記念カードがもらえる。また「メモリアルバックヤードツアー」を6月30日、9月1日、10月14日に実施する。こちらは事前応募制。開催日の30日前から電話で受け付ける。問い合わせ先は050-3311-0460まで。定員は先着順で20人まで、参加費は税込み5000円。さらには、「とろ~りチーズのブラックカレー」や「トロ鉄丼」、トロリーバスをイメージしたソフトクリームなどの限定メニュー、ミニチュア模型や、切手などの限定商品も販売する。

 今年でラストランの立山トンネルトロリーバスの映像は、立山黒部アルペンルートの公式ホームページ内の「立山トンネルトロリーバス」で見ることができる。重厚かつクールな映像は、感動必至、一見の価値あり!

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